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【実機レポート】サブカメラでも光学式手ぶれ補正!メタルボディのハイエンドスマホ「HTC 10 HTV32」【au2016夏モデル】

au(KDDI、沖縄セルラー)は10日、HTC製スマートフォン「HTC 10 HTV32」をauショップなどのau携帯電話取扱店で発売した。本記事ではそのHTC 10のau発表会での実機レポートをお届けしたい。

<▲図:HTC 10 HTV32>

<▲図:正面>

HTCは今回、「HTC J One HTL22」以来となるメタルボディを採用するAndroidスマートフォンをau向けに投入する。

HTC 10にはグローバル版があり、au版も基本的にはグローバル版と同じハード構成で、ワンセグ・フルセグといったテレビ機能やおサイフケータイ(FeliCa)機能は非搭載だ。独自機能がない分不便を感じるユーザーもいるかとは思うが、シンプルなハード構成なので、今後のOSのアップデートなどの対応に期待をしたいところ。

<▲図:背面>

HTC 10 HTV32の主なスペックは、約5.2インチWQHD(1440×2560ドット)のIPS Super LCDを採用し、CPUにはQualcomm MSM8996クアッドコア(2.2GHzデュアル+1.6GHzデュアル)、4GBメモリ(RAM)、32GBストレージ(ROM)、外部メモリとしてmicroSDは最大200GBに対応し、バッテリーは3,000mAhで、ネットワークは4G LTE/WiMAX 2+対応、下り最大370Mbps/上り最大25Mbps、Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠、Bluetooth 4.2対応など。

バッテリーは付属のUSB Type-C急速充電アダプタで満充電まで約90分という、短時間での充電が可能となっている。これは急速充電規格「Quick Charge 3.0」に対応するため。

カラーバリエーションは「カメリアレッド」、「カーボングレイ」、「トパーズゴールド」の3色。背面はマットなサンドブラスト加工で、側面は鏡面仕上げとなっており、エッジが際立つデザインが特徴だ。

<▲図:右側面と左側面>

右側面(写真=上)には電源キー、ボリュームキー、nano SIMのスロット、左側面(写真=下)にはmicroSDカードスロットがある。側面の最薄部は約3mmで、ラウンドした背面と併せて手にフィットしつつ、しっかりと側面をグリップできる厚みを確保している。

<▲図:上面と下面>

上面(写真=上)にはイヤフォンマイク端子、下面(写真=下)には、マイク、USB Type-C端子、スピーカーがある。前モデルまでは前面にステレオスピーカーを搭載していたが、HTC 10 HTV32は、下面と前面上部のスピーカーそれぞれに低音再生と高音再生を割り当て、幅広いレンジを再現する新しい試みがなされている。

<▲図:独立したナビゲーションと指紋センサーにもなるホームキー>

前面のステレオスピーカーがなくなった理由がこれだ(上図)。

画面とは独立した静電容量式のタッチセンサーを搭載したナビゲーションキーと、指紋センサーを兼ねるホームキーが画面下のエリアに設けられている。ナビゲーションキー部分の表示が要らないため画面はフルに使え、さらにロック解除が指紋認証で素早くできることで、前モデルにはないユーザビリティの向上に繋がっている。一見すると物理ボタンに見えるホームキーだが、タッチ式で押し込むことはできない。

<▲図:大胆なカットが施されたメタルボディ>

高精度な加工技術で、高級感を感じる背面のメタル部分。一見大きく見えるのだが、横幅約72mmで厚さ約9.2mm、最薄部約3mmのため手にしてみるとコンパクトに感じる。

カメラは背面カメラが約1200万画素、前面が約500万画素。この2つのカメラ両方に光学式手ブレ補正を搭載する。特にセルフィー(自撮り)での光学式手ブレ補正は効果絶大で、この機能は世界初の試みとなる。

<▲図:モード切替と設定を兼ねた新しいカメラUI>

カメラのUI(ユーザーインターフェイス)も大きく進化し、設定項目と、設定可能なパラメーターがタブ切り替え式となり、分かりやすくなっている。オートフォーカスはレーザーフォーカス式を採用し、高速AFを特徴としている。

<▲図:露出やホワイトバランス、シャッタースピードを自在にコントロール可能>

プロカメラモードは、全てのパラメーターを一気に設定できるスマートフォンならではのUIを継承。ISO感度は3200まで設定可能で、暗い場所での撮影にも強い。従来のJPEGに加えて、イメージセンサーのデータをそのまま記録するRAW形式での保存にも引き続き対応する。カメラ好きにはたまらない機能だ。

<▲図:専用ケース「Ice View Case」(別売)>

専用アクセサリーも用意される。

前モデルでも好評だったドットビューカバーが半透明の「Ice View Case」(別売)に変更になっている。

これまでのドット絵のような可愛らしさはなくなったものの、文字の視認性や機能など実用性が向上している。このカバーに関しては賛否両論ありそうだが、閉じた状態で確認したい情報が一目で分かるので、これはこれで実用的だと感じた。

試供品として付属するイヤフォンマイクはハイレゾ対応。ハイレゾ音源を存分に楽しめるほか、高音質のイヤフォンなので従来のmp3ファイルなども高音質で楽しむことができる。

HTC 10 HTV32は、ハイスペックと高品質なメタルボディと美しいデザイン、高精細で発色が良いディスプレイと、光学式手ブレ補正を搭載するカメラ、そして高品位の内蔵スピーカーとハイレゾ対応イヤフォン付属と、満足度が高いスマートフォンだ。

(記事:mi2_303

【情報元、参考リンク】
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