<▲図:AQUOS ZETA SH-04H。画面サイズの割りにコンパクトに感じる> |
今回のAQUOS ZETAは、代を重ねてきたこともあり、非常に熟成度を上げたという印象だ。まず、ボディは角をかなり丸めていて、マイルドな印象を与える。そして、カラーも実にマイルドで、定番のホワイトとブラックに加えて、淡いグリーンを採用した3色だ。このグリーンは本当にマイルドな印象で個人的にも好みだ。
<▲図:カラーバリエーションは3色> |
ディスプレイは約5.3インチサイズで解像度がフルHD。
手にもって「ちょうどいい」感じのサイズだ。サイズ感が良いのは、角を大きく丸めたデザインの効果かもしれない。とてもコンパクトな印象だ。最近のAQUOS ZETAにはちょっとした「ドヤ感」があったが、今回のZETAにはそれがない。すうっと馴染んでくる感じだ。
<▲図:ホワイトモデルの背面> |
<▲図:下面> |
それでいて、機能的には強力に進化している。
ドコモの今回の新機能にも対応している。高音質のVoLTE(HD+)、高速化した4G LTEにも対応しているし(下り最大337.5Mbps)、「スグ電」にも対応している。やはり、ダウンロード最大337.5Mbpsの通信速度は魅力的だ。たとえカタログスペックであったとしてもだ。
<▲図:120Hz駆動のハイスピードIGZOの表示は滑らか> |
ディスプレイは前回のZETAと同じくスクロールがスムーズで滑らかな表示をしてくれる高速な「ハイスピードIGZO」だが、さらに自動的に画面をスクロールさせる「スクロールオート」機能を搭載し、Webなどで長文を読むときの手間を減らしている。
そして、健康にも配慮して、寝る時間が近づくと表示を目に優しい画質に自動的に切り替えるという「リラックスオート」機能はナイスだ。
ちなみに、この機能は、ユーザーが自分で寝る時間を設定する必要はなく、ZETAが自動学習して切り替えてくれるようになっている。さすがだ。人工知能の「エモパー」もバージョン4.0に進化し、より細かく対応できるようになっているのもいい。
注意したいのはリラックスオート機能における自動学習・自動切り替えにもエモパーを使っていること。生活パターンの学習は人工知能のエモパーが行うので、エモパーをオフにしていると生活パターンの学習はしてくれない。その場合は、就寝時間を自分で手動設定する。
さらに、カメラ機能には「花火撮影モード」というものが追加された。これは、花火が最大に開いたとところで自動的にシャッターが落ちるという機能で、夏を迎える季節にはピッタリで、花火の撮影にオススメだ。
もはや、「普通に使いやすい」などでは現在のスマホバトルを勝ち抜けないのだろうということを、ZETAは感じさせてくれる。
そして、今回のAQUOS ZETAは実に日本的に進化している。心配りが細かく、ニッポンのハートを感じるスマホだ。
(記事:一条真人)
【情報元、参考リンク】
・ドコモオンラインショップ/AQUOS ZETA SH-04H製品ページ