ソフトバンク株式会社は23日、東京大学先端科学技術研究センター 人間支援工学分野と連携し、障がいによって長時間勤務が困難な方が週20時間未満で就業できる「ショートタイムワーク制度」を同日より本格導入したと発表した。
この制度は、就労意欲があっても障がいによってその機会を得られなかった方が参加できる新しい雇用システム作りを目的としている。
同社では週20時間未満で勤務できる環境を整備することで、スキルや特性を生かした業務を通じて活躍してもらうことを目指すという。
実は試験期間として昨年9月から今年の4月までに6人を雇用している。アンケート集計、データ入力、郵便物の封入・発送といったシンプルな作業の業務のほか、サービス説明用のイラスト作成、チラシデザイン制作、資料の英訳など特定のスキルを必要とする部門における業務を他の従業員と同環境で担当してもらったという。
今回、全社からショートタイムワーク制度の導入部門を募ることになり、この制度での雇用を拡大することを決めたという。
冒頭で述べた東京大学先端科学技術研究センターについては、労働環境の管理・調整、職場での配慮に関する合意形成など、障がいによって長時間勤務が困難な方が企業で働くために必要な環境整備を共同研究している。
両者は、障がい児の社会参加の機械促進を目的に、2009年からICTを活用した学習・生活支援を行う「魔法のプロジェクト」にも取り組んでいる。
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