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ASUS、6GBメモリ搭載のモンスター級のスマホ「ZenFone 3 Deluxe」はじめシリーズ3機種を発表

ASUSTeK Computer Inc.(以下、ASUS)は台湾時間30日、「Computex 2016」が開催される台湾でプレスカンファレンスを開催し、様々な製品を発表した。その中の一つがAndroidスマートフォン「ZenFone」シリーズの最新ナンバリングモデルとなる「ZenFone 3」シリーズ。

<▲図:ZenFone 3 Deluxe>

ZenFone 3シリーズは、最上位モデルの「ZenFone 3 Deluxe」、無印の「ZenFone 3」と「ZenFone 3 Ultra」の3モデルがラインナップされる。

ZenFoneシリーズは昨年モデルの「ZenFone 2」が「性能怪獣」という表現をされるほどのハイスペックさを魅力としていたが、今回のZenFone 3 Deluxeもモンスター級のマシンだ。それでいて価格も安価と、非常に魅力的な製品になっているようだ。

<▲図:ZenFone 3 Deluxeのカラーバリエーション>

なんとZenFone 3 Deluxeは6GB RAM搭載と、他のハイスペックスマートフォンの1.5倍もしくは2倍のメモリを採用している。3GBメモリでも十分快適に動くので、6GBというのは今のところ過剰スペックかもしれないが、スマートフォン向けのゲームは年々グラフィックレベルが上がっているし、カメラのセンサーの画素数も上がっている。メモリを食うアプリは増えているので、メモリは多ければ多い方がいい。

CPUはQualcomm Snapdragon 820(クアッドコア2.15GHz)で、ディスプレイは約5.7インチのフルHDの有機EL。有機ELパネルを採用したことで、コントラストが非常に高く、3,000,000:1だ。細かい点だが、手袋をしての操作にも対応する。そして、充電に関しては急速充電規格「Quick Charge 3.0」に対応し、USB端子はmicro-BではなくUSB Type-Cを採用する。バッテリー容量は3,000mAh。

そして価格は499ドルからだ。もはや文句をいう点が全くない、隙のない構成で登場する製品だと言える。

メモリだけでなくストレージ容量も最大256GBと超大容量だ。

最近のスマートフォン向けのゲームアプリは数GBのストレージ容量を使うものもあるので、ストレージ容量も大きいに越したことはないが、256GBあれば余裕だ。高画質の写真や動画を沢山入れても問題ない。ちなみに、499ドルというのは64GBモデルで、他に128GBモデルと256GBモデルがある。実際問題、64GBモデルで十分だろう。



デザイン面でも大きな特徴を打ち出している。

<▲図:継ぎ目のないフルメタルボディ。指紋認証センサーは背面に搭載>

フルメタルボディを採用し、背面にはアンテナ用の樹脂パーツの繋ぎがない。iPhone 6以降のモデルに代表されるメタルボディのスマートフォンはアンテナ用に余計な継ぎ目が入るデザインをしているが、ZenFone 3では余計な継ぎ目のない、フルメタルボディを採用する。非常にシンプルで美しいデザインだ。

<▲図:ナビゲーションキーは独立タイプ。画面外にあるので画面の表示領域を目一杯使える利点がある>

ベンチマークの値は参考にしかならないが、ZenFone 3 Deluxeはベンチマークアプリの「Antutu」で158,420というスコアを叩き出している。実はスコアは2万台でも快適に動く「ZenFone 5」のようなスマートフォンもあるので、実際の体感的な満足度と必ずしも比例はしないが、驚異的な数字であることは確か。

充電に関しては、前述の通りQuick Charge 3.0の採用で、39分で60%充電できるスピードを持つ。

メインカメラにはソニー製の2,300万画素のセンサーを採用し、0.03秒でのオートフォーカス性能を持つ。しかも、動く被写体を追尾できるオートフォーカス機能、4軸の光学式手ぶれ補正も持つ。

最近は一般的になってきた指紋認証センサーも搭載する。ただし、センサーは背面。

本体サイズは約156.4 x 77.4 x 4.2 ~ 7.5 mmで、重さは約170g。背面がカーブしていることもあり、厚みは最薄部で約4.2mm、厚い部分で約7.5mm。Wi-FiはIEEE802.11b/g/n/ac準拠で、Bluetoothは4.2をサポート。NFCも搭載する。USB Type-C端子は映像出力にも対応する。モバイルネットワークの対応周波数はこちらの製品ページで確認してほしい。

とにかく考えられる限りハイスペックで高機能。それをシンプルなフルメタルボディに収め、さらには比較的安価な価格での提供ということで、もはや完璧。体感パフォーマンスや性能、そして発熱などに関しては実機を触ってからとなるが、カタログ情報の時点ではパーフェクトに近い。今回のZenFone 3 Deluxeは相当売れる可能性を感じさせてくれる。

次に無印のZenFone 3だが、こちらはスペックが少し落ちる。CPUはQualcomm Snapdragon 625で、メモリは最大4GB RAM(3GBもしくは4GB)、ストレージ容量は8GBか32GBか64GB、ディスプレイは約5.5インチのフルHD-Super IPS液晶で、メインカメラは約1,600万画素。バッテリー容量は3,000mAhで、指紋認証センサーも搭載する。

<▲図:ZenFone 3。エッジ部の2.5D加工がデザイン上の特徴の一つ>



最後にZenFone 3 Ultraだが、こちらは大型のスマートフォンで、6.8インチのフルHD-IPS液晶を採用する。また、ハイレゾ音源対応、Dual 5 Magnet採用のステレオスピーカー搭載、DTS Headphone X対応など、サウンド面でも特徴を持っている。バッテリー容量もタブレット並の4,600mAh。

物理ホームボタンを持つことも特徴の一つ。

<▲図:ZenFone 3 Ultra。こちらは物理ホームボタンを搭載する>



価格はZenFone 3が249ドルから、ZenFone 3 Ultraが479ドルからとなっている。

同じZenFone 3シリーズとはいえ、サイズもデザインも細かいスペックも異なり、全く別の機種だとも言える。今後、ASUS JAPANから日本市場向けのプレス発表も行われるものと思われるが、早くもその情報が待ち遠しい状況だ。

【情報元、参考リンク】
ASUS
ASUS/ZenFone 3 Deluxe製品ページ
ASUS/ZenFone 3製品ページ
ASUS/ZenFone 3 Ultra製品ページ
ASUS/Zenvolution(Computexでの発表製品やプレゼンテーションの動画など)

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