<図:「0 SIM」の正式提供開始> |
So-netの「0 SIM」は、2015年12月25日に発売された雑誌「デジモノステーション 2016年2月号」の付録となるコラボSIMとして登場しました。「月間500MB未満は通信料が無料」というプランが話題となり、SIMカードが付属するデジモノステーションは人気となり、店頭で購入するのが難しい状況が発生していました。
今回は、その0 SIMの正式サービスを紹介すると共に、「海外に在住している日本人でも使いやすいか」という点をお伝えしたいと思います。
まずは料金プランについて。前回の連載でも紹介したように最大の特長は「500MB未満は月額料金が無料」という点です。また、500MBを超えた場合の通信料は100MB毎に100円加算され、上限金額は1,600円です。1600円到達後も、最大5GBまではその料金で通信を行うことができます。5GBに到達した後はデータ通信量をチャージして利用できます(各種料金は税別)。
<図:料金プランのイメージ> |
デジモノステーションに付録していたコラボSIMでは、契約可能な種別がデータ通信専用プランに限定されていましたが、正式提供された0 SIMにはSMS送受信に対応するデータプランや、音声通話対応プランも提供されています。月額料金は、SMS対応の「データ+SMSプラン」がデータ専用プランを基準として+150円/月、音声通話に対応する「データ+音声プラン」では+700円/月に設定されています。
例えば、通信料金が無料となる「月間500MB未満」の場合、データ通信専用プランであれば料金は0円、データ+SMSプランの場合は150円、データ+音声プランの場合は700円となります。
※このほか、データ+SMSプランおよびデータ+音声プランはユニバーサルサービス料が必要です。
留学や海外赴任などで長期間日本を不在にしている方向けにも「0 SIM」がオススメの理由は、データプランであれば「利用しない月の料金は0円」であり、なおかつSIMカードが手元にあるため「日本に着いたらすぐに使えるモバイル回線」であるため、帰国の都度プリペイドSIMカードを購入するのと比べて、費用と時間の節約が可能であるためです。
<図:成田空港のターミナルで購入可能な「U mobile」のプリペイドSIMカード。 有効期間は7日間で2,000円> |
「0 SIM」で注意すべき点は、データ通信プランまたはデータ+SMSプランの場合、継続して3カ月間利用が無い場合は自動的に回線が解約されてしまうこと。これを防ぐためには、自動解約が行われることがないデータ+音声プランを契約するか、3カ月に一度はデータ通信を行って回線契約を維持する、という方法が考えられます。
なお、データプランおよびデータ+SMSプランの「3カ月間データ通信が無いと自動解約」というフローは、データ通信を連続して行わなかった場合、最終利用から3カ月後の15日にメールにてアラートが届き、アラートを受け取った月の月末までデータ通信が無いと、翌月1日に解約が行われます。
例えば、最後にデータ通信を行ったのが2月1日の場合、5月15日に「解約対象となる」という趣旨のメールが届き、そのまま5月末までデータ通信を行わない場合は6月1日付けで解約が行われる、という流れです。
このため「3カ月間で自動解約」については「最短でも3カ月間、最長では4カ月」と理解すると良いでしょう。この期間内に帰国してデータ通信を行えば、引き続き「0 SIM」を利用し続けることができます。3か月毎の帰国が難しい場合は、データ+音声プランの契約を検討するのもありです。
音声通話に対応しないプランの場合「3か月間データ通信利用なしで自動解約」には気をつける必要がありますが、月額料金が0円から使えるのは魅力的です。「たまに日本を訪問する」という方には有力な選択肢となるでしょう。
【参考リンク】
・0 SIM | So-net モバイルサービス
記事執筆者プロフィール
島田純
ブロガー/フリーライター
Twitter:@shimajiro、ブログ:shimajiro@mobiler
ブログとモバイルと旅が好きなフリーランスのブロガー/ライター。
モバイルWi-Fiルータやデータ通信関連が得意です。
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本コラムは毎月第1・第3火曜日更新予定!
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