DMM.comが運営するMVNOサービス「DMM mobile」の加入者数が昨年12月20日時点で10万人を突破したことが明らかにされている。10万人という数字は「格安SIM」「格安スマホ」と呼ばれるMVNOサービスの市場において、シェア上位の事業者にはまだ及ばないものだが、比較的後発のサービスとしては好調な推移と言えそうだ。
DMM mobileの登場は2014年12月17日なので、約1年間で10万人を突破したことになる。
各社が続々と参入する格安SIM市場では現在、どの事業者も他社との差別化をしにくくなっているが、DMM mobileの場合は分かりやすく、業界最多の全20プランという細かいプラン構成と、業界最安値という2点をアピールしてきた。
最近は報道機関向けの発表では「最安」という点はアピールされなくなってきているが、公式サイトでは今でも「最安水準」と記載されているし、実際、ほとんどのプランで最安値となっている。一部のプランでは10円単位の話になってしまうが、最安をキープできなくなっているので最近はそれを謳うことを控えているのかもしれない。
とはいえ、今さら10円単位で競ってもあまり意味はないので、「最安」ということへのこだわりは薄れているのかもしれない。今後はきめ細かいプラン構成や通話アプリ「DMMトーク」、チャットサポート等のサポート体制、DMM.comの他のサービスとの連携による特典などがポイントになっていきそうだ。
なお、現在の市場シェアトップは「OCN モバイル ONE」を展開するNTTコミュニケーションズで、2番手に「IIJ mio」のインターネットイニシアティブ、3番手に橋本環奈がPRキャラクターを務める「U-mobile」のU-NEXTが続いている。3位のU-mobileが昨年9月末時点で50万回線を突破している状況だ。
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