こんな感じでスマートフォンレイアウトのページでも強制的にズーム(拡大)できます。 |
それは「強制ズーム」機能と「データセーバー」(セーフブラウジング含む)、そして「タブ」のちょっとした設定です。
<強制ズーム>
Chromeを使っていてウェブサイトの表示を拡大したいと思うことは何度もあると思いますし、実際に拡大して見る機会も多いでしょう。しかし、厄介なことにスマートフォン向けレイアウトのページの場合は拡大操作ができないことが多いと思います。たまに拡大できるサイトもありますが、最近の大抵のサイトだとできません。
スマートフォン向けレイアウトの場合、横幅がスマートフォンの画面にピッタリとフィットしているので縦スクロールだけで読むことができて便利ですが、写真や小さい文字を拡大したいと思う時にできないことはストレスになるでしょう。
Chromeの各種設定は右上の「・」が縦に3つ並んだアイコンからできます。 |
そうした時に助けになるのが今回の「強制ズーム」です。Chromeを起動し、画面右上の3つの点が縦に並んだアイコンをタップし、「設定」を選びます。次に「ユーザー補助機能」を開くと、「強制的にズームを有効にする」という項目があります。これをチェックしましょう。これでどんなサイトでも拡大操作ができるようになります。記事冒頭に掲載した画像のようにGoogleの検索ページも拡大できます。
「設定」→「ユーザー補助機能」→「強制的にズームを有効にする」をチェックする。
便利なので設定はこのままにしておいた方がいいでしょう。
ちなみに、最近「Opera」も強制ズーム機能を導入しましたが、将来的にはデフォルトでオンにする可能性もある、としているため、要望の多い機能なのだと思います。
<データセーバーとセーフブラウジング>
ついに大手通信各社が月々のデータ通信量が1GBのプランを導入するようですが、日々のウェブサイトアクセス時のデータ量も尚更気になってくると思います。大抵のサイトではたいした量になりませんので、実際のところはあまり気にしなくても良いですが、それでも日々の小さな節約が積み重なると大きなものとなります。
ウェブサイトアクセス時のデータ量を抑える機能はOperaが有名ですが、Chromeにも搭載されています。やはり先ほどと同じく「設定」を開きます。すると、下の方に「データセーバー」という項目があるのでタップしましょう。説明が色々と書かれていますが、オンにします。
データセーバーについて。注意事項もあります。
これによって、ウェブサイトへのアクセスは、一旦Googleのサーバを介すようになります。Googleのサーバでデータを圧縮し、その圧縮データから開く形になります。結構キチンと圧縮され、40%前後の圧縮が期待できると思います。もちろんサイトによりますが。
ただ、サイトによっては正常に表示・動作しない場合もありますし、httpsで始まるURLへの接続の場合には圧縮は効きません。右上図に注意事項が書かれているので確認してください。使いどころは人それぞれ、サイトそれぞれといったところので、何度かオン/オフをして試してみてください。
また、この機能をオンにすると副次的効果として「セーフブラウジング」機能を利用できるようになります。現在のAndroid及びiOS向けChromeにはセーフブラウジング機能は搭載されていませんが、データセーバーをオンにすると、一旦Googleのサーバを介すようになるため、そこでセーフブラウジングが効きます。例えば不正なソフトウェアやフィッシング攻撃などから守るため、警告が表示されるようになります。
セーフブラウジングについて |
ちなみにデスクトップ版のChromeやChromebookにはセーフブラウジング機能は搭載されています。
<タブとアプリの統合>
これは個人的にはAndroidの全ユーザーに確認して欲しい項目です。Chromeの初回起動時に確か表示されると思いますが、人によって好みが分かれる設定だと思います。マルチタスクキーを押して、「最近使ったアプリ」一覧を表示した時にChromeのタブを一つのアプリのように全て表示するか、Chromeアプリとして一つにまとめて表示するか、選択できるようになっています。
左がChromeのタブも個別に並べた場合。右はChromeにまとめた場合。
ちなみに最近使ったアプリ一覧の表示形式は機種によっても異なります。
上図はHTC Desire EYEの場合です。
ちなみに最近使ったアプリ一覧の表示形式は機種によっても異なります。
上図はHTC Desire EYEの場合です。
前者の場合(左上図)は、マルチタスクキーを押すだけでChromeの各タブにワンタッチでアクセスできるわけですが、その代わり「最近使ったアプリ」一覧がごちゃごちゃします。他に起動しているアプリに加えてタブまで並んでしまうためです。
一方、後者(右上図)に設定すれば、「最近使ったアプリ」一覧がすっきりします。各タブへアクセスするにはChromeを起動し、タブ一覧を開き、目的のタブを選ぶ、という手間がかかりますが、アプリ一覧はすっきりします。筆者はこちらのスタイルが好きなので、こちらを選んでいます。
この設定は、「タブとアプリの統合」という項目で切り替えられます。オフにするとChromeのタブは「最近使ったアプリ」一覧には表示されません。
「タブとアプリの統合」という項目で設定できます。
Chromeは他にも色々と便利な機能がありますが、少なくともGoogleアカウントでログインすることをオススメします。パソコンのChromeでもログインして使っていれば、ブックマークも閲覧履歴も各サイトのフォームの入力データ(ID・パスワード等)も同期(同じ状態にできる)できて便利です。また、Googleマップも同じです。パソコンでの検索履歴などがスマートフォンでもそのまま利用できますので、かなり便利です。
Androidユーザーの場合は改めてダウンロードする必要はないと思いますが、Android版、iOS版のChromeアプリは下記のダウンロードリンクから入手できます。
【情報元、参考リンク】
Chrome公式サイト