BASIO。上から順にレッド、ピンク、ゴールド、ブルー。 |
本記事ではそのBASIOのレッドを紹介したいと思う。
BASIOの特徴(*クリックして拡大) |
しかし、紹介とは言っても、カラーの確認だけになってしまうので、BASIOの概要も紹介したいと思う。
BASIOは昨年2月13日に発売されたモデルなので、約1年前の機種ということになる。だが、まだ後継機種が出ていないので、「auのシニア向けスマートフォン」という位置付けでは現行機種となる。また、実際問題、「Xperia」シリーズにおいても二世代前の「Xperia Z3」が未だにバランスに優れた素晴らしい機種であったり、他の製品でもクアッドコアCPU搭載機種で素晴らしいパフォーマンスを持つものがあることから分かるように、昨春モデルはかなりいい。
カラーバリエーション |
BASIOもクアッドコアCPU搭載機種だが、パフォーマンスは悪くないので、下手にオクタコアCPUを搭載して熱くなったりするよりマシだろう。
BASIOはシニア向けスマートフォンとはいえ、NTTドコモ(以下、ドコモ)の「らくらくスマートフォン」シリーズほど徹底した独自性は持たせていない。らくらくスマートフォンの場合、スマートフォンのような端末の扱いに本当に慣れていない人、苦手とする人を対象としていることもあり、Google Playが利用できないようになっている。ドコモのアプリストアからの追加のみの対応で、基本的にはプリインストールアプリを使うのが中心だ。
一方のBASIOはGoogle Playを利用できる、いわば普通のAndroidスマートフォンだ。普通のAndroidスマートフォンに一部シニア向けのカスタマイズを施した製品になる。
どちらの性質の製品が良いかといえば人それぞれで、慣れれば使いこなせそう、という方にはBASIOのような製品の方がマッチするだろう。一方、スマートフォンを触るのがかなり怖いという方の場合は、らくらくスマートフォンやらくらくホンのような製品の方が無難だろう。
BASIOのホーム画面。「Playストア」アイコンがあることがわかると思う。 BASIOはGoogle Playから様々なアプリをダウンロードし、追加して楽しむことができる。 |
シニア向けカスタマイズの中心はメニュー周りで、大きな字で描かれたホーム画面を採用している。そして、メールアプリもフィーチャーフォンなどで馴染みのあるツリー形式のメニューを採用している。この辺りが専用設計だ。
さらに、ボディ設計についても少し特殊で、フロントの下部にある物理キーが左から順に「電話」「ホーム」「メール」になっている。通常、Androidスマートフォンに搭載される物理キーといえば、「戻る」「ホーム」「マルチタスク(最近使ったアプリ)」のキーだが、BASIOではシニアの方がよく使うと思われる電話、メールを物理キーとして用意している。
物理キーは左から電話、ホーム、メール。 |
右側面には電源、ボリュームキー、カメラキーを搭載する。 |
左側面にはボタンはない。 |
ハードウェアの主なスペックはOSがAndroid 4.4、CPUがQualcomm MSM8974AB(クアッドコア2.3GHz)、メモリが2GB RAM、16GB ROM、ディスプレイは約5インチ・フルHDの液晶で、ボディサイズは約70×142×10.4mm、重さ約152g、Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/ac準拠、バッテリー容量は3,000mAhなど。
防水・防塵に対応しているほか、米国国防総省の調達基準であるMIL-STD-810G準拠の耐衝撃試験をクリアするタフネス設計にもなっている。
上面のキャップは防水・防塵仕様になっている。 |
下面中央にストラップホールがある。 |
そして、カラーバリエーションはゴールド、ピンク、ブルー、レッドの4色になった。レッドは1月下旬に発売予定だ。ゴールドとピンクが比較的優しい色合いで、ブルーも少し地味で大人しい色合いの中、レッドはオシャレで明るい印象を与える色に仕上げられている。
レッドは結構明るくオシャレな色合いのカラーとなっている。 |
ちょっと見ただけでは「シニア向け製品」とは分かりにくいので、一般向けスマートフォンとらくらくスマートフォン的な製品との中間的な印象の製品を求めている方には良さそうだ。
大体の部分で悪くないスマートフォンの一つだと思うが、気になるのはOSがAndroid 4.4ということ。現在公表されているAndroid 5.x以降のOSへのアップデートが予定されている機種のリストにも入っていないだけに、今後ずっと4.4のままの可能性が高いように見える(もちろん、アップデートされる可能性もある)。シニアの方で最新のゲームアプリを次々と遊ぶ、ということも考えられにくいし、そういう方は他のスマートフォンを購入すべきだが、もしBASIOの操作に完全に慣れ、様々なアプリを使いこなすようになると、将来、動かないアプリが出てくる可能性がある。その点には注意が必要だ。
【情報元、参考リンク】
・au Online Shop
・BASIO製品ページ