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KDDIがOssiaと共同開発したワイヤレス給電システムをCESで展示へ。最大10m離れても、受電側が移動しても給電可能

KDDIは22日、今年1月に資本提携を行った米Ossia, Inc.(オシア)と共に、家庭やオフィス内に点在する複数の機器を同時にワイヤレスで給電出来る技術「Cota(コータ)」の実用化を目指した開発を行い、その成果として、デモンストレーションを来年1月6日から米ラスベガスで開幕する家電見本市「CES (consumer electronics show) 2016」で行うと発表した。

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このデモンストレーションでは、離れた場所からスマートフォンやIoTデバイスをワイヤレスで給電する。

ワイヤレス充電はすでに一般ユーザーのレベルでも浸透してきているが、有線での充電を完全に置き換える、というものでもない。一部のスマートフォンやタブレット、スマートウォッチなどが対応している、というレベルにとどまる。やはり出力の低さがネックで、有線での急速充電に比べると時間がかかる。また、距離もあまり離せず、基本的には充電スタンドの上に乗せる、というものが一般的だ。

それに対して、Cotaでは最大で10m程度離れていても給電することができるという。出力は最大1W(ワット)まで。

利用するのは2.4GHz帯の無線で、複数かつ広範囲の給電が可能、ということも特徴。障害物があったり、受電側が移動している場合でも給電できる。そして、受電側のレシーバーは安価で実装できるとのことで、IoTデバイスにも適する、ということだ。

今回のデモンストレーションに関してOssiaのCEOであるHatem Zeine(ハテム・ゼイン)氏は「Ossiaはこの度、Cotaを用いたIoT向け給電機器を、画期的なデモンストレーションとしてお見せできることを誇りに思う。KDDIと共同開発を行った給電システムのコンセプトは、ワイヤレス給電のますます広がる可能性を示すケーススタディになるだろう」と述べている。

また、KDDIの代表取締役執行役員専務、高橋 誠氏も「IoTの普及により、多様な小型機器への給電機会が想定されるなか、グローバルな事業展開が見込める有望なスタートアップ企業として、Ossiaと共同開発を行った。今後、KDDIはイノベーティブなパートナーとのアライアンスを通じてOpen Innovationを推進し、新たな事業を創出していきたいと考えている」とコメントしている。

【情報元、参考リンク】
KDDI/プレスリリース

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