年間出荷台数が1億台を突破し、記念式典を開催 |
同社のスマートフォンの出荷台数はこの5年で急速に増えており、2010年と比べると30倍だ。2010年は約300万台だった出荷台数が、わずか数年で1億台に届くまでの成長ぶりを見せている。
市場シェアはグローバルで3位、中国では今年の3月から9月まで連続で1位となっているという。また、日本市場でのファーウェイの端末からは安価なエントリークラス向けの製品が多い印象だが、徐々にミドルエンド、ハイエンド向け端末の比率が増えてきているようだ。今回の発表でも、同社のスマートフォン事業がミドル〜ハイエンド市場でも確かな実績を残していることが特筆すべき点だと述べられている。
2015年第3四半期には、販売価格が2,000人民元以上のミドル〜ハイエンドスマートフォンの出荷比率が33%に達し、大幅に増加しているという。また、西欧の一部の国では価格帯が400〜500ユーロのハイエンドスマートフォン市場におけるシェアが60%を突破したということだ。
ハンドセットプロダクトラインのトップであるケビン・ホー氏は「今年、HUAWEI Mate 8、HUAWEI Mate S、HUAWEI P8、Honor7、Honor7iなどのフラグシップ機を世に出し、ミドル-ハイエンド市場における地位を確かなものにした。2016年も引き続き安定した成長を維持し、ユーザーのニーズを満たすことのできる、極限まで技術を追求したスマートフォンを提供していきたい」と述べている。
これらの機種は日本のSIMフリースマートフォン市場にも投入され、存在感を増しつつある。日本のSIMフリースマートフォン市場は、ASUSのZenFoneシリーズが火付け役になったと思うが、富士通のarrowsシリーズ、シャープのAQUOSシリーズ、そしてソニーのXperia J1 Compact、HTCのDesireシリーズなど、ライバルは多い。厳しい市場になりつつあるため、今後の日本市場において、どのメーカーがさらなる飛躍を遂げるのかはまだ分からないが、重要なプレイヤーの一つとなってきている。
また、日本における同社の端末はモバイルWi-Fiルーターに関しては通信キャリア向けも展開されているが、キャリア向けのスマートフォンはここ最近出ていない。キッズ向け製品などは好調なようだが、キャリア向けの展開も2016年は気になるところだ。
【情報元、参考リンク】
ファーウェイ