推移をみると昨年12月の時点で17.4万、今年3月で24.5万、6月で38.8万回線だった。
U-mobileは2013年5月からモバイルWi-Fiルーターを用いてモバイル通信サービスを提供する「U-mobile*E」を開始し、同年9月からSIM単体で提供するデータ通信のみの「U-mobile*d」を開始していたが、2014年7月からは音声通話機能にも対応し、ブランドを「U-mobile」に統一した。
今でこそ「格安SIM」「格安スマホ」と言われるサービスは数多くの企業が手掛けているが、U-mobileは比較的、市場の黎明期に参入し、月間データ量制限のないプランを提供するなどの特色があったこともあってか着実に回線数を伸ばしてきた印象だ。
また、アイドルの橋本環奈さんをブレイクから間もないタイミングでPRキャラクターに起用したことも、その後の認知度を高めることに寄与していそうだ。
調査会社のMM総研が今年6月に発表したデータによれば、3月末時点でのMVNO回線契約数は全体で3,000万回線、そのうち「格安SIM」等の独自サービス型のSIMも1,100万回線を突破しているという。
格安SIMの市場では「OCN モバイル ONE」を始めとするサービスを提供するNTTコミュニケーションズが3月末時点では22.6%のシェア(73.8万回線)でトップ、以下、IIJmio SIM等のインターネットイニシアティブ、日本通信、ビッグローブが続く状況だったが、U-mobileも上位に食い込んでいる。
現在のU-mobileはセット販売するスマートフォンのラインナップも増えてきており、現時点では「priori2」「ZenFone 2 Laser」「Ascend G6」「ZenFone 2」「Ascend Mate7」「BlackBerry Classic」「BlackBerry Passport」を揃えている。BlackBerryシリーズを選べることも特徴の一つだろう。
格安SIM市場はいまだに参入が増え、競争が激化しているだけに今後も気になる市場だ。
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