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黎明期の国内SIMフリースマホ市場。今年度のスマホ全体の出荷台数に占める割合は約2%の57万台程度と推測される

ジーエフケー マーケティングサービス ジャパンは20日、スマートフォンの販売動向とスマートフォンの使用実態調査の結果を発表した。調査は7月27日から8月4日にインターネットで行われ、対象は18歳から69歳の男女で、3ヶ月以内にスマートフォンを購入した400名と1年以内にスマートフォンを購入する意向の人400名となっている。


今回の調査の主なポイントはSIMロックの解除とSIMフリースマートフォン。スマートフォンの購入者及び購入意向者を対祖父とした消費者調査によると、SIMロック解除の認知率は「名前だけは聞いたことがある」まで含めると76%に達している。

しかし、「よく知っている/人に説明できる」というレベルまで来ると11%に減り、「大体知っている」は29%。しかし、大体知っている人まででも40%なので、ある程度は認知されてきていることが分かる。

そして、その40%の人に対して実際にSIMロック解除を行ったか尋ねた結果は5人に1人が行ったと回答している。将来的にSIMロックを解除したいという回答も3割に上る。

通信キャリアとの2年契約が終了した後、解約し、SIMロックを解除した端末にMVNOの格安SIMカードを入れて運用すれば、月々の通信費は大幅に下げることができるので、そうしたことを考え始めている人も増えてきているのかもしれない。

最初からSIMロックが掛かっていないSIMフリースマートフォンの販売については、9月の調査ではスマートフォン販売における家電量販店及びインターネット専業チャネルでの割合は7%だったという。国内の全スマートフォンの販売台数における割合を推測すると、2015年通年では2%程度になると同社は考えている。

国内のスマートフォンの出荷台数は2,700万台前後で、MM総研は昨年度に関しては2,748万台、今年度は2,860万台と予測している。この2,860万台という数字を持ち出すと、2%というのは57万2,000台になる。SIMフリースマートフォン市場はまだまだ黎明期でこれから、ということを考えると十分多いだろう。実際、SIMフリースマートフォン市場はASUSの「ZenFone 5」のヒットで本格的に幕を開けたようなもので、その後各社から様々な機種が登場し、ラインナップが充実してきたのが今だ。SIMロック解除やSIMフリースマートフォン、格安SIMなどの認知度が上がれば、販売台数もより増えることになるだろう。

【情報元、参考リンク】
ジーエフケー マーケティングサービス ジャパン/「スマートフォンの販売動向と利用実態調査」 - SIMフリースマートフォンはスマートフォン販売の2%へ

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