Xperia Z5 Premium |
ドコモが取り扱う今回のXperia Z5シリーズには、従来通りのサイズの「Xperia Z5 SO-01H」、液晶ディスプレイが小さい「Xperia Z5 Compact SO-02H」に加えて大画面の「Xperia Z5 Premium SO-03H」の3種類がラインナップされることになる。
5.5インチ4Kディスプレイを搭載 |
Xperia Z5シリーズは、これまでなかった5.5インチのディスプレイサイズが加わったことで、アップルのiPhoneシリーズと同様に大きさと付加機能で選べるようになった。
3ラインナップとも基本機能は同じだが、Xperia Z5 Premiumだけの目玉といえば何と言っても4Kディスプレイの採用だ。同じ画面サイズの「iPhone 6s Plus」のFHD(1080×1920ドット)解像度に対して4倍となる。
肉眼で見ることができないほど微細な1ドットだが、それらで構成された写真や動画を観れば違いを感じることができた。サーフィンをする動画の飛び散る細かい水滴の一つ一つがしっかりと描写されているのには驚く。
静止画も4Kにアップスケーリングされる |
4Kの静止画は800万画素もあるため、ネット上の小さい画像を全画面表示するには恐ろしいほどの拡大表示となるが、標準の「アルバム」アプリではアップルスケーリングしてくれるので、拡大による粗さが消えて綺麗に表示されるようになる。写真では分かりづらいが、上図の左がアルバムアプリでの表示で右がGoogle Playにある写真表示アプリによる全画面フィット表示だ。アルバムアプリはアップスケーリングの際に、彩度やコントラストも調整していることがわかる。
なお、YouTubeなどのコンテンツはそのままアップスケーリングで美しく表示される。もちろん、YouTube上にアップロードされている4K動画をそのまま楽しめるのもXperia Z5 Premium SO-03Hならではだ。
ソニーが久々に他にはないハードを搭載してきたことには歓迎したいところだが、店頭で4Kが綺麗だから購入しようとなるケースはなかなかなさそうに感じる。次期Xperiaタブレットにも4Kディスプレイが搭載されることにも期待したい。
5.5インチディスプレイと言うこともあり横幅は約76mmだが、側面がグリップしやすく持ちやすいと感じた。約7.8mmと薄型だが、側面をラウンドさせることで表面積を広げているためなのかもしれない。
ブラック(写真=左)とクローム(写真=右)の背面 |
カラーラインナップはブラック(写真=左)とクローム(写真=右)の2色。Xperia Z5シリーズの他の2機種は背面に「フロストガラス」を採用した新しい質感を演出しているが、Xperia Z5 Premium SO-03Hは背面に従来通り光沢のあるガラスを採用し、プレミアム感を演出している。特にクロームはほぼ鏡と言って良い程の写り込みをする。
イメージセンサーが新しくなった |
背面カメラは約2290万画素の裏面照射積層型CMOSセンサー「Exmor RS for mobile」を搭載する。前面のカメラは約500万画素の裏面照射型CMOSセンサーで、セルフィー(自分撮り)も高画質で記録できる。動画撮影は引き続き4K動画撮影に対応し、Xperia Z5 Premium SO-03Hのディスプレイで動画のありのままを再生可能だ。
右側面(写真=上)、左側面(写真=下) |
右側面(写真=上)にはカメラキー、ボリュームキー、電源ボタンがある。左側面には(写真=下)ドコモnanoUIM、microSDカードスロットが防水のキャップの中にある。
Xperia Z3と右側面を比較 |
電源キーのデザインが従来の丸型から横長い型に変更となり、新たに「指紋認証センサー」を搭載する。ボリュームキーの位置変更はカメラとしての使い勝手を向上させるためだろうか?
指紋認証可能となった電源キー |
指紋認証に対応したことで、飛び出していた従来の電源キーとは逆のボタンとなったが、大きさが確保されているため操作しづらいということはなかった。
指紋を登録しているようす |
指の指紋登録はセンサーに何度か触れて行うのだが、画面にはうまく読み取れた場合は「この調子です!」など励ましのメッセージが表示される。
左側面には「XPERIA」の刻印 |
側面に「XPERIA」の刻印がなされており、プレミアム感を演出している。
上面(写真=上)、下面(写真=下) |
上面(写真=上)にはイヤフォンマイク端子、下面(写真=下)にはストラップホールとキャップレス防水のmicroUSB端子がある。
Xperia Z5 Premium SO-03Hは、大画面スマートフォンのニーズに応えつつ、ソニーらしい最先端技術を導入している点を歓迎したい。一つ残念なのは人間の視力の限界を超えすぎており、WVGA(480×800ドット)からHD(720×1280ドット)にディスプレイが進化したときのような感動がないことだ。
(記事:mi2_303)
【参考リンク】
ドコモオンラインショップ/Xperia Z5 Premium製品ページ