高雄空港にオープンした中華電信のカウンター。営業時間は10時~20時 |
以前より高雄空港には、中華電信のSIMカードを販売するカウンターがありましたが、到着ロビーから少しだけ離れたところにカウンターがあったため、予めカウンターの場所を調べておかないと、なかなか見つけることができない可能性もありました(とは言っても、特別に見つけにくい場所ではありませんでしたが)。
2015年8月末に筆者が高雄空港を訪問したところ、到着ロビー出口のすぐ目の前で中華電信のカウンターが営業しており、高雄空港に到着後、迷わずにSIMカードを購入することができるようになっていました。
台北 松山空港、桃園空港など台湾の各空港で販売されているプリペイドSIMカードは、街中のショップで購入可能なSIMカードと異なり、通信量制限の無い無制限プランの契約が可能です。滞在日数から必要なプランを選択するだけで非常にカンタンに「データ通信量制限なしのプリペイドSIM」が購入できます。
中華電信の料金プラン一覧 |
さらに、従来は高雄空港で購入することが出来なかった台灣大哥大も、2015年8月下旬よりプリペイドSIMを販売するカウンターをオープンしています。中華電信以外でも4G LTEの無制限プランが契約できるようになりました。
台灣大哥大のカウンターも新たにオープン |
台湾モバイル:4G LTE対応プリペイドSIMの料金プラン料金プラン |
台湾モバイルのカウンターの営業時間は10時~22時と、中華電信よりも長くなっているため、高雄空港の到着が遅くなる場合でも購入できます。
中華電信、台湾モバイルに加えて遠傳電信のプリペイドSIMカードも到着ロビーにて購入可能となっていますが、残念ながら筆者が高雄空港を訪問した時点では4G LTE対応のプリペイドSIMカードの販売はありませんでした。
遠傳電信は、既に台北の桃園空港では4G LTEの容量無制限プランを提供していることから推測するに、恐らくそう遠くないうちに高雄空港でも4G LTEの容量無制限プランを取り扱うことでしょう。
遠傳電信は4G LTE対応プリペイドSIMの取扱いなし |
大手3社のプリペイドSIMカードが購入可能となった高雄空港ですが、個人的にオススメのSIMカードは、台湾モバイルの4G LTE対応プリペイドSIMカードです。その理由は、4G LTE接続時のデータ通信品質が中華電信よりも台湾モバイルの方が高く、データ通信を利用している際に、全体的にストレスを感じることが少ないためです。
とは言っても、実際に高雄滞在中に「中華電信の4G LTEのデータ品質が悪い」と感じることはほとんど無く、両者のデータ通信品質の感じることがあるのは通勤ラッシュ時の台北周辺や、台北の地下鉄駅など、人が過密している時間帯や場所で利用する際に差を感じる、という程度ですので、台北で利用しない場合についてはどちらを選んでも大きな差を感じることは無いかもしれません。
なお、台湾の通信事業者が使用するLTEの周波数帯は以下の通りです。前述の「台湾モバイルの方がオススメ」という内容は、台湾向けに対応周波数が最適化されている機種で試した結果であるため、日本国内向けに販売されている機種で使う場合、多くの機種で対応しているB3の帯域幅が広い中華電信を選択するというのも一つの選択肢かもしれません。
■台湾の通信事業者(大手3社)のLTE周波数
- 中華電信:1800MHz帯(B3)&900MHz帯(B8)
- 台湾モバイル:1800MHz帯(B3)&700MHz帯(B28)
- 遠傳電信:1800MHz帯(B3)&700MHz帯(B28)
記事執筆者プロフィール
島田純
ブロガー/フリーライター
Twitter:@shimajiro、ブログ:shimajiro@mobiler
ブログとモバイルと旅が好きなフリーランスのブロガー/ライター。
モバイルWi-Fiルータやデータ通信関連が得意です。
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本コラムは毎月第1・第3火曜日更新予定!
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