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【一条真人的Androidライフ】第75回:僕を惑わせるモバイルバッテリー

かつて、モバイルバッテリーというのはスマホにとって、非常にありがたい存在だった。

なにしろ、機種によっては朝外出して昼すぎにはバッテリー残量がほぼ無くなってしまうという有様だったので、モバイルバッテリー無しではスマホを本気で使えないというような感じだった。

最近はバッグに2つのモバイルバッテリーを入れていることが多い。


時は流れ、多くのスマホでは今や搭載バッテリーの容量が増し、スマホの消費電力、パワーマネージメントも改善され、普通に使えば何とか1日中持つというようになった。

それでも僕たちはモバイルバッテリーを持ち歩く。

なぜなら、充電するのを忘れてしまったりするからだ。

出かけるときにスマホを見て、バッテリー残量が10%ぐらいしかなく、

「充電するのを忘れた!」と驚愕することもよくある。

そんなとき、モバイルバッテリーにスマホを繋げて、外出中でも充電できたりするわけだ。

毎日毎日、しなければならない日課を常に確実にできる人間などいない。

最近では、モバイルバッテリーの容量もうなぎ上りだ。

これは複数のデバイスを充電できるということもあるが、モバイルバッテリー自体の充電さえ忘れてしまうからだ。

たとえば、スマホを3回フル充電できるようなバッテリーであれば、3日に一度充電すればいいわけだ。

人間というのはどこまでも堕落してしまう生き物だ。

今では僕は比較的大容量なモバイルバッテリーと、ポケットに入るような小型のモバイルバッテリーを持ち歩いていることが多い。

小型のモバイルバッテリーはポケットの中でデバイスを充電するためのものだ。

ポケットの中で充電していれば、すぐにデバイスを使いたいときでも対応できる。

そして、特に手元になくてもいいようなデバイス、サブのスマホやモバイルルーターなどは大きなモバイルバッテリーでバッグの中で充電していればいい。

最近ではmicroUSB端子を搭載し、モバイルバッテリーで充電できるデバイスも増えている。ソニーのデジカメなどだ。僕にはこのようなデバイスが非常に魅力的に見える。なぜなら、充電し忘れても、どこでも充電できるからだ。


それにしても、充電しなければならないデバイスが増えていくのは恐ろしい。


最近ではスマートウォッチという仲間も登場した。言うまでもないが、僕はよくスマートウォッチをモバイルバッテリーでポケットの中で充電している。僕のスマートウォッチは1日もバッテリーが持たないため、常に充電の緊張感があるが、忘れてしまうこともある。

モバイルバッテリーという製品の重要度は日々上がっているが、その進化は遅々としている。充電速度はあまり速くならず、容量が大きくなればサイズが大きく重くなる。

「僕たちはハイテクの奴隷であり、電気の奴隷だ。」


記事執筆者プロフィール
一条真人
ITジャーナリスト
Twitter:@ichijomasahjito、Facebook:masahito.ichijo
ブログ:一条真人メモ

クラウドサービスからスマートデバイス、デジタルAVまで、デジタル関連のアイテムが大好き。「ハッカー」(日本文芸社)、「PCプラスワン」(笠倉出版)などパソコン雑誌の編集長を経て、小説なども出版して現在にいたっています。PC、IT関連の本は50冊以上書かせてもらいました。スマートフォンは初代Xperia(あまりに美しいデザイン!)、iPhoneなど数機種使っています。

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