タイムライン機能では過去の移動履歴を、
マップ上の移動ルート表示とタイムライン表示で確認できます。
マップ上の移動ルート表示とタイムライン表示で確認できます。
さて、その新機能とは「Googleマップ」の「タイムライン」機能です。
Android向けのGoogleマップアプリと、Webブラウザ版のGoogleマップで利用可能で、現時点ではiOS版のアプリには導入されていません。Androidスマートフォン/タブレットのユーザーはGoogle PlayでGoogleマップアプリをアップデートしておきましょう。既にアップデートしていればOKです。
タイムライン機能では、自分が過去に訪れた場所の移動記録を見ることができます。日時、移動ルートをマップ上、そしてリストで確認できるので、例えば、7月1日はどこに行ったっけ? とか、渋谷に行ったのは6月のいつだっけ? といったあやふやな記憶を確認する際に便利です。また、同じ場所に再びクルマや電車で移動したいとき、過去にどのようなルートで行ったのか確認するときにも役立ちます。
冒頭で怖いと感じる方がいるかもしれないと書いたのは、過去の移動履歴を残すのなんて嫌とか、万一他人に端末を触られたときに見られたくないとか、移動履歴のデータが残ることが嫌な人も多くいると思うからです。その場合はちゃんとデータを消せますので安心して下さい(後述参照)。
まずは利用方法ですが、Androidスマートフォンの場合は、Googleマップを起動し、画面上部に表示された三本線の「メニュー」アイコンをタップし、メニューを表示します。上の方に「タイムライン」という項目があるのでタップしましょう。ただ、この機能の利用にはGoogleアカウントでのログインが必須ですので、ログインされていない場合にはログインしておきましょう。
Googleマップアプリの最新バージョンでは「タイムライン」がメニューに表示されます。
最初に機能紹介画面が表示されますので、「オンにする」をタップしましょう。
最初に機能紹介画面が表示されますので、「オンにする」をタップしましょう。
あとは画面上部に表示された年月の部分をタップするとカレンダーを開けるので、移動履歴を確認したい日をタップします。すると、その日の移動履歴がマップ上とリストで表示されるので、それを確認します。
ちなみに、タイムラインデータの表示は自分のGoogleアカウントだけしか行えません。他人に公開する共有機能などもないので、プライベートデータとして安心して確認できます。変な設定をして他人に公開されたらどうしよう? などと心配する必要はありません。
後からタイムラインを見て驚くのは、お店などの施設を訪れた場合には、ちゃんとその名前も表示されることです。また、クルマや公共交通機関を使った移動の場合にはそう表示されますし、徒歩なら徒歩と記されます。ただ、間違いもあります。例えば記事冒頭の右の画像は移動手段に間違いがあります。
また、施設を訪れたかどうかGoogleが判断できていないときには「訪れた場所ですか?」とコメント表示され、下に「はい」「編集」というマークが記されますので、キチンとしたデータとして残したいときには「はい」か「編集」で正しておきましょう。間違って確定されてしまっている場所もタップすると「編集」アイコンが表示されますので、そこから編集可能です。
タイムラインにはGoogleフォトの写真も表示されます。 訪れた場所の情報を確定したい場合には「はい」をタップしておきます。 |
そして、タイムラインには写真も表示されます。
「Googleフォト」にアップロードされた写真が表示されるので、写真をGoogleフォトで管理していると便利です。そのスマートフォンで撮影した写真だけでなく、Googleフォトにアップロードされたものならデジカメで撮ったものも対象で、タイムライン上に表示されます。
ちゃんとタイムライン上の移動場所のところに写真が表示されるので、撮影時間と照らして表示しているのでしょう。GPSデータ(位置情報)を記録していない写真でも正確にタイムライン上に表示されているので、撮影時間で見ているのだと思います。もしかしたらGPSデータ入りの写真の場合はGPS情報も見るのかもしれませんが、いずれにしてもキチンとタイムライン上に入ってくるので便利です。
最後にデータ消去についてですが、元々このタイムライン機能は、「ロケーション履歴」のデータを活用した機能です。そのため、「ロケーション履歴」をオンにしていないとデータを見ることができません。逆に、オフにすれば見ることができなくなります。
データの消去も可能です。
「ロケーション履歴」機能は、端末の「設定」→「位置情報」を開くと、「Googleロケーション履歴」という項目があるので(Android 4.3以前のバージョンでは「ロケーション履歴」という項目はないかもしれません)、そこからオンオフ設定と、同じGoogleアカウントで利用している端末も表示されます。この「ロケーション履歴」機能は、良く分からずにオンにしている方も多いと思いますので、今回のタイムライン機能の登場を機に、改めて設定を確認してみてもいいと思います。
ただし、注意事項があります。「ロケーション履歴」機能は、タイムライン機能のためだけにあるものではなく、Googleマップにおけるルート検索等の際の交通状況の自動予測の補助や、検索結果の精度向上のためなどにも使われているものです。そのため、「ロケーション履歴」をオフにすると、そうしたサービスに関しても完全な状態での利用ができなくなるので注意が必要です。とはいえ、別にオンオフはいつでもできるので、とりあえず切ってみて支障がなければそのまま、支障があればオンにする、ということも可能なので、気軽にオフにしてしまっても構いません。
そして、オンにした状態で記録されていた過去の履歴データを消去したい場合は、タイムライン機能を開き、画面右上の3点並びのアイコンをタップし、「現在地設定の管理」をタップし、「ロケーション履歴をすべて削除」を選べばOKです。もしくは端末の「設定」→「位置情報」→「Googleロケーション履歴」→「ロケーション履歴を削除」からも削除可能です。
個人的には「ロケーション履歴」のデータをタイムライン表示で閲覧できるのはとても便利だと思いますが、自分の移動履歴を残したくない方はこの機会に設定を見直し、オンになっていればオフにした方がいいでしょう。
【情報元、参考リンク】
・Google Play/Googleマップ
・Googleマップ公式サイト