WiMAX 2+の速度制限が緩和。制限状態でも上下最大6Mbps程度に |
速度制限状態の通信速度が高速化されたのは7月14日頃。UQコミュニケーションズはWiMAX 2+向けの通信速度制限に対して利用者から様々な意見が寄せられたことを受けて、「データ通信量無制限」という類の広告表記の見直しや、速度制限の対象となった場合でもより影響の少ない制限方法とすることを発表。速度制限時の制限方法の変更については、移行に時間を要するため、移行準備が整うまでの暫定対応として制限時の通信速度が高速化されました。
UQコミュニケーションズは、WiMAX 2+のサービス発表時点で、WiMAX 2+向けの通信については2015年4月以降は「直近3日間で1GB」を超えた場合に通信速度制限を適用することを発表していましたが、「直近3日間で1GB」の閾値については、後日「直近3日間で3GB」に緩和され、3GBという閾値で運用されていました。
制限時の通信速度は、通信の混雑状態や利用する時間帯に関係無く最大で1Mbps程度の速度に止まるため、個人的に予想していたよりもかなり厳しい速度制限であったように思います。実際に速度制限の対象となった状態で通信を利用すると、PCで複数のWebサイトを同時に開いて閲覧する。というような使い方でも「通信速度の低下」を感じるため、速度制限がかかっていない状態と比べてかなり不便に感じました。
しかし、速度制限が緩和された後については同様の使い方をしてもストレスを感じることはあまり無く、電波状態さえ良好であれば、YouTubeで動画を再生しながら複数のWebサイトを閲覧する、という比較的通信量の多い使い方でも問題無く利用でき、大容量のファイルをダウンロードするのに時間がかかる以外には、特に困ることはありませんでした。
前述の通り、速度制限時の通信速度が1Mbps程度に制限されていた頃と比べて大幅に使い勝手が改善しており、WiMAX 2+を固定回線代わりに使って毎日通信量が1GBを超えるような使い方でなければ、現時点でも概ね問題無くサービスを利用できるように思います。
UQコミュニケーションズは、現在の「速度制限時6Mbps程度」の速度制限(冒頭で述べたように速度の上限値は非公開のため推測値です)はあくまで暫定対応であり、今後の方針としては「より利便性の高い運用方法」に変更予定であることを発表しているため、ユーザにとって、より使い勝手の良いサービスへと改善されることに期待ができそうです。
UQコミュニケーションズは初代のWiMAXサービスが「容量無制限・速度制限なし」のサービスとなっていたため、WiMAX 2+で新たに設けられた通信速度制限に対するユーザからの反発が大きくなり、一連の対応を発表するに至りましたが、制限時の速度高速化や制限方法の変更などの対応により、通信速度制限によるユーザへの影響を抑えつつ、限りある電波資源を有効に活用する解決策が生まれることに期待しています。
記事執筆者プロフィール
島田純
ブロガー/フリーライター
Twitter:@shimajiro、ブログ:shimajiro@mobiler
ブログとモバイルと旅が好きなフリーランスのブロガー/ライター。
モバイルWi-Fiルータやデータ通信関連が得意です。
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本コラムは毎月第1・第3火曜日更新予定!
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