ZenFone 2 Laser |
ZenFone 2 Laserは名前だけ見ると「ZenFone 2」の派生モデルと捉えかねないが、中身は「ZenFone 5」のもう一つの後継機種になっている。ZenFone 2はIntel Atom、5.5インチのフルHD液晶を搭載するハイスペック・スマートフォンだが、ZenFone 2 LaserはQualcomm Snapdragon 410を採用し、ディスプレイもZenFone 5と同じくサイズ・解像度の5インチHD-IPS液晶となっている。
「ZenFone 2」を名乗りながらもZenFone 2の派生モデルではなく、ZenFone 2とは違う形での進化を遂げたZenFone 5の後継機種となる。といいつつも、ZenFone 2の派生モデルと言えなくもない中身でもあるので、少し複雑だ。ともかく中身の機能やスペックで確認していきたい。
ZenFone 2 Laserの大きな特徴は、「Laser」という言葉から想像できるように、瞬時にオートフォーカスできるレーザーオートフォーカスを搭載すること。薄暗い場所などでも瞬時にフォーカスを合わせられるので、写真を撮る機会が多い方には便利な機種になる。特に時間がないときにありがたい。移動中の際などにサクッと撮影したいときには助かるはずだ。
また、LEDフラッシュはZenFone 5のシングルと違い、デュアル仕様になっている。背面に二つ並んだカラーLEDフラッシュと、周囲の明るさに合わせて発光度合いを自動調整する「リアルトーンフラッシュ機能」で、自然な明るさと色合いを再現できる。
デザインは前面はZenFone 5、背面はZenFone 2に似たものとなっており、ボリュームキーが背面に設置されている。
基本スペックを改めて確認すると、OSはAndroid 5.0.2、プロセッサはQualcomm Snapdragon 410、メモリは2GB RAM、16GB ROM(※楽天モバイル向けに8GBモデルも用意)、ディスプレイは約5インチでHD解像度のIPS液晶、メインカメラは約1,300万画素、サブカメラは約500万画素、Wi-FiはIEEE802.11b/g/n準拠、Bluetooth 4.0、ボディサイズは約143.7×71.5×3.5-10.5mm、重さは約145gとなっている。
基本スペックから分かるように、ZenFone 5にレーザーオートフォーカスを追加しただけではなく、いくつかの点で進化している。OSバージョンがAndroid 5.0.2になったこと、CPUがSnapdragon 400から410になったこと、カメラの画素数がメイン・サブ、両方とも上がったことなどだ。ZenFone 2のように4GB RAMを積んだり、フルHD解像度というわけではないが、ZenFone 2 LaserもZenFone 5から進化していることは確かだ。
カラーバリエーションはブラック、ホワイト、レッドの3色。
対応する通信方式は下記の通りで、SIMカードスロットはデュアル仕様だ。
- LTE: 2,100(1)、1,800(3)、850(5)、800(6)、900(8)、1,700(9)、800(18)、800(19)、700(28)MHz
- W-CDMA(HSPA+): 2,100(1)、1,900(2)、850(5)、800(6)、900(8)、800(19)MHz
- GSM/EDGE: 850/900/1,800/1,900MHz
予想実売価格は27,800円(税抜)。
また、内蔵ストレージ容量が8GBのモデルも用意される。これは格安通信サービス「楽天モバイル」向けのオリジナルモデルで、楽天グループのアプリがプリインストールされている。価格は22,800円。なお、楽天モバイルでは16GBモデルも取扱う。
格安通信サービスでは、「BIGLOBE LTE・3G」も取扱いを発表しているが、こちらは発売日が9月7日になる。
筆者はZenFone 5、ZenFone 2と両機種使っているが、どちらもとても良いので、おそらくこのZenFone 2 Laserも良いデキだと思う。特にZenFone 5はサイズ感、発熱の少なさ、基本的なパフォーマンスの良さ、安定性、ボタン配置の良さなど、様々な点で良くできており、それでいて価格が手頃なので、ヒットしたのも十分理解できる機種だった。それだけにZenFone 2 Laserにも注目だ。
【情報元、参考リンク】
・ASUS公式オンラインショップ ZenFone Shop
・楽天/プレスリリース
・BIGLOBE LTE・3G