東日本電信電話(以下、NTT東日本)は22日、ICTの利活用に関する取り組みの推進に向けて、特殊簡易公衆電話(いわゆる「ピンク電話」)と同様に、公共の場所や飲食店などにおいて、誰でも手軽にインターネットを利用できるサービス「公衆かんたんタブレット」(仮称)の実現を目指し、技術検証等のトライアルを行うと発表した。
トライアルは新潟県長岡市と山形県山形市の一部地域で約3ヶ月間行われ、NFCを使った個人認証機能を備えたタブレット端末が用意される。
まずは背景から。同社は昨年度までに、シニアの方を対象としたタブレット教室や体験型キャラバンイベント「昭和レトロなふれあい広場」を開催してきた。これらの取り組みで延べ5万人以上のユーザーがインターネットを体験してきたという。その中で、会員サイト等へのログイン時に必要なIDやパスワードの管理や入力の煩雑さ、タブレットの表示画面の分かりにくさ等、インターネットに馴染みのない方にとっての障壁があることが分かったという。
その障壁を払拭するため、同社は商店街やカフェ、公民館などの場所に、NFC対応ICカードなどをかざすだけでログインが可能なタブレットを設置するということだ。
この機能では、IDやパスワードがそれぞれ異なる各サービスサイトに自動でログインすることができる。もちろん、あらかじめ各サービスサイトにおけるID・パスワード登録しておく必要があるが、あとはカード一つで手軽にログインが可能になる。
また、画面表示もシンプルな構成にし、初めて使う方でもすぐに理解できるものとしている。
試用可能な主なコンテンツは下記の通り。
①自治体からのお知らせ
②商店街からのお知らせ
③交通機関運行状況
④地図
⑤ニュース
⑥天気予報
⑦TV番組表
⑧雑誌読み放題
⑨写真アルバム
⑩メール
⑪検索
⑫個人のご要望に基づいたコンテンツ(旅行予約等)
トライアルでタブレットが設置されるのは、6月24日から9月30日は新潟県長岡市大手通2-2-6 ながおか市民センター1階のタニタカフェ、7月14日から9月30日は山形県山形市七日町の七日町商店街の7店舗の予定となっている。
【情報元、参考リンク】
NTT東日本/プレスリリース
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