昨年3月末時点では1,480万回線だったMVNO市場が、僅か1年で3,045万回線に届き、非常に大きな伸びを示す市場となっている。推移を見ると、2010年3月末は254万、翌年は379万、2012年は643万、2013年は1,037万、2014年は1,480万という流れなので、ここ1年の伸びの大きさが際立っていることが分かる。
回線種別ごとに見ると、3,045万回線のうち、WiMAX及びAXGPは1,892万、3G/LTEは1,135万、PHSは18万となっている。
(注:BWAはWiMAX&AXGP) |
WiMAXはニフティやソネット、ビッグローブ、GMOとくとくBBなど多くのサービスがあり、WiMAX対応モバイルWi-Fiルーターを販売している。しかし、この回線数にはWiMAX対応au向けスマートフォンも含まれる。同じく、AXGPについてもソフトバンクモバイル向けに提供するWireless City Planningの契約回線数だ。
そのため、@nifty WiMAXなど、独自サービス型のMVNOの回線契約数だけではないので注意が必要だ。
一方、3G/LTEの1,135万のうち、格安SIMなどとも呼ばれるものを含む独自サービス型のSIMは326万回線となっている。昨年末時点では173万回線だったので、1年間でかなり増えたことが分かる。
全てのキャリアの回線契約数を合計したモバイル市場全体の回線数は1億7,670万なので、その市場全体で見ると構成比は1.8%に留まるが、増えていることは間違いない。特に最近はテレビCMも増えているので、認知度も高まり、今後も増加傾向が続くことは確実だろう。
それでは、独自サービス型SIMの事業者別シェアはどうか? というと、1位は「ONE モバイル ONE」を展開するNTTコミュニケーションズで、シェア22.6%の73.8万回線。2位はIIJmio SIMやBIC SIM等を提供するIIJの16.4%(53.6万回線)、3位はBIGLOVE LTE/3G、うれスマ等のビッグローブで7.1%(23.3万回線)、4位はb-mobileの日本通信の5.3%(17.2万回線)となっている。
出典:(株) MM総研 [ 東京・港 ]
【情報元、参考リンク】
MM総研/プレスリリース