PVが自動再生されるので、何気なく見て気に入り、そのまま本編を視聴する、という流れが起こりうる。 |
これを見ると、スマホをポータルとしたビジネスというのはやはり有効だと思ってしまうかもしれない。そう。昔、どこかのゲーム会社が大きなシェアをとったのも、そもそもは携帯でいいポジションをとったからだった。いや、昔話はこのぐらいにしてこう。
さて、そんなdTVはdビデオからのリニューアルの際、スマホアプリを刷新した。
新アプリでは、オススメタイトルのプロモーション映像を自動的に表示してくれる。そして、ユーザーはその動画が気に入れば、そのタイトルをすぐに再生することができる。
これは、洋画、邦画のジャンルごとや、ユーザーの視聴状況を見て判断したオススメタイトルについて、数タイトル連続して行われる。
「このタイトルを見たい」という強い意思でVODサービスを視聴しているわけでもない人でも、次々に作品をオススメ的に表示され、なんとなく選択して見てしまうことだろう。
ビデオオンデマンドという言葉からすると、ユーザーは目的のタイトルを自分の意思でその場で呼び出して再生するのが本来の意味なのかもしれないが、dTVではサービス側から次々にオススメタイトルを、「これ、どうですか?」と見せてきてくれるわけだ。
今までのサービスとはかなりカラーが異なるものとなった。
スマートフォンやタブレットの購入時に一緒に契約し、解約せずに継続しているユーザーはポジティブなメンタリティの可能性もあり、それにはメディアタイプとしてマッチしているのかもしれない。
しかし、最近ではdTVはドコモユーザーでなくとも契約できるようになっているので、それだけでもないだろう(※編集部注:dTVはドコモの契約者以外も利用可能で、最大で5台までの端末で視聴が可能です。Huluと同じように誰でも契約できるサービスとなっています)。
このdTVの戦略が成功するか? 結構気になる。
現在は「dTVターミナル」というテレビ用視聴機器で利用することもできる。 |
こちらもザッピングUIを採用し、PVが自動再生されるので、何気なく見始めてしまう可能性がある。 |
記事執筆者プロフィール
一条真人
ITジャーナリスト
Twitter:@ichijomasahjito、Facebook:masahito.ichijo、
ブログ:一条真人メモ
クラウドサービスからスマートデバイス、デジタルAVまで、デジタル関連のアイテムが大好き。「ハッカー」(日本文芸社)、「PCプラスワン」(笠倉出版)などパソコン雑誌の編集長を経て、小説なども出版して現在にいたっています。PC、IT関連の本は50冊以上書かせてもらいました。スマートフォンは初代Xperia(あまりに美しいデザイン!)、iPhoneなど数機種使っています。
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本コラムは毎月第2・第4火曜日更新予定!
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