Blue Birdのタクシー |
バリ島のタクシーは、メーター以上の料金を請求されることがある、メーターが改造してあり高額な料金を請求されることがあるなどのトラブルが発生することがありますが、その中でも「Blue Bird」グループのタクシーは、基本的にメーター料金のみを請求する比較的安心できるタクシー会社と評価されています。
実際に、筆者もバリ島でBlue Birdタクシーを何度も利用していますが、大きなトラブルを経験したことはありません。
今回は、「Blue Bird」タクシーをAndroidアプリを使って配車する方法を紹介します。
まずは、Google Play(iPhone版の場合はApp Store)からアプリをダウンロードします。ダウンロードは無料です。
※以降の説明は、Androidアプリで使った場合を基本とします。
→Blue Bird Taxi ReservationのAndroidアプリ
→Blue Bird Group Taxi Mobile ReservationのiPhone版アプリ
<ユーザ登録>
アプリをインストール&起動し、利用許諾を確認したら、最初にユーザ登録を行います。
最初に選ぶのは、利用する地域です。2015年4月現在、アプリからの配車に対応している地域はジャカルタ、スマラン、メダン、バリ、スラバヤの5エリアです。今回は、バリ島にてサービスを利用するため「Bali」を選択します。
ユーザ登録画面 (1/4) - エリア選択 |
ユーザ登録画面 (2/4) - 電話番号を入力する ここで入力した電話番号宛には、ドライバーから電話がかかってくることもあります。 |
ユーザ登録画面 (3/4) - 認証コード入力 入力した電話番号のSIMカードを挿している状態では自動入力されます。 |
ユーザ登録画面 (4/4) - 名前/生年月日/メールアドレス登録 |
以上でユーザ登録は完了です。Webサービス用のアカウントを作成するのと異なり、ID/パスワードの管理が不要なのも、短期滞在で使う場合には嬉しい仕様と言えるでしょう。
<タクシー配車の流れ>
続いて、実際にタクシーを配車するまでのフローを紹介します。
タクシーの配車手続は、画面左上の「Order」より行います。
画面左上の「Order」から配車手続を始める |
Orderを選択すると、住所または大通りの名前や建物名を入力するように表示されます。
現地の住所に不慣れな外国人が利用する場合、画面下にある"Or you can locate your location with GPS"より、GPSを使った場所選択を行うと良いでしょう。「Locate」ボタンをタップすると下図の画面が表示されます。
GPSで現在位置を指定して「Continue」 |
GPSで現在位置を指定して「Continue」に進むと、近隣の建物や通りの名前などのリストが表示されます。表示された住所から、タクシーを配車する場所の詳細情報を指定します。
近隣の建物や通りの名前などがリスト表示される |
次に表示されるのが下図の詳細情報指定画面ですが、上から順に項目は下記の通りで、(1)から(3)は枠線を引いてありますが、実際に入力または指定が必須の項目は※印を記した情報です。
- (1)※建物名
- (2)住所に関する追加
- (3)※タクシーの配車場所詳細
- (4)※配車時間 (今すぐ 〜 2日後の指定の時刻)
住所関連では、建物名だけでなく(3)の配車場所詳細も記入する必要がある点に注意しましょう。(3)の内容は、ホテルであれば「Hotel entrance」などで問題無く配車が可能です。
配車場所の詳細情報を指定する |
配車場所や時間に関する情報を指定すると、確認画面が表示され、「Yes」をタップすればタクシーの配車を予約できます。
配車確認画面 |
配車手続が完了すると、配車されるタクシーの位置情報が表示されます。指定した配車場所とタクシーの場所が地図上に表示され、指定の場所にタクシーが到着するのかの参考になりますので、タクシーの配車まではゆっくりとタクシーを待つことができます。
なお、筆者が数回配車アプリを使って予約した限り、タクシーの現在位置表示は、ほぼリアルタイムに近い情報が表示されるようです。
配車状況表示画面 |
予約したタクシーの情報は、位置情報だけでなく車体番号もスマートフォン上で確認が可能です。例えば、以下画像では「IV444」が車体番号となります。
車体番号がアプリと一致するか確認できる。 |
なお、配車されたタクシーでは「配車を行った人間かどうか」をあまり細かくは確認されませんでしたので、運が悪いと自分が配車したタクシーに別の人が乗っていってしまう可能性もある点は認識しておいた方が良いかもしれません(実際にそのようなトラブルに遭遇はしませんでしたが)。
無事にタクシーを手配できたら、あとは通常通り目的地をドライバーに伝えるだけで、流しのタクシー乗車時と同様に利用することができます。
ドライバーに目的地を伝えるコミュニケーションについては、アプリ上ではなくドライバーと直接やりとりを行う必要がありますので、現地語で書かれた住所などがあると目的地がスムーズに伝わるでしょう。
支払についても、タクシードライバーに直接支払を行い、アプリ上から走行ルートの確認や、支払金額の表示などは行えないため、このアプリは単純にBlue Birdタクシーを「配車する」だけのシンプルなアプリと言えます。
それでも、タクシーを捕まえにくい場所で配車したり、配車手続からタクシー到着までの時間を有効活用したい。というような場合には有用でしょう。配車できるタクシーはBlue Bird限定となりますが、今のところ予約・配車手数料が無料というのも嬉しいポイントです。
なお、類似のサービスとしては、「Grab Taxi」というタクシー配車アプリ(サービス)が、ジャカルタにて提供されています。
Grab Taxiは、予約したタクシーのドライバーのプロフィール情報表示、目的地をアプリ上で指定して料金や所要時間の目安表示のほか、乗車後には実際のルートや支払金額がメールで送られるなど、サービス的にはより高機能ですが、こちらはインドネシアではジャカルタのみがエリアとなっているほか、予約には手数料が発生します。
「現在地に今すぐタクシーを配車する」というタクシーの使い方は、スマートフォンやアプリが充実することで一気にハードルが下がり、今回紹介したサービスに限らず、複数のサービスが提供されています。使い方次第では非常に便利に使うことができますので、ぜひ一度試してみることをオススメします。
記事執筆者プロフィール
島田純
ブロガー/フリーライター
Twitter:@shimajiro、ブログ:shimajiro@mobiler
ブログとモバイルと旅が好きなフリーランスのブロガー/ライター。
モバイルWi-Fiルータやデータ通信関連が得意です。
ブロガー/フリーライター
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本コラムは毎月第1・第3火曜日更新予定!
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