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【一条真人的Androidライフ】第68回:ガラケーはスマートフォンの熟成の先にある?

このところ、ドコモ、au、ソフトバンクと通信キャリアの発表会が相次いで、ちょっと疲れ気味な僕だが、そんな僕をさらに疲れさせる事件が起きた。しかし、それはあえて、ここでは言うまい。僕は公私混同はしないのである(たぶん)。

低価格なのに意外と十分なスペックと機能を備えたAQUOS EVER

さて、そんな発表会が続けば、エキサイティングな製品がバンバン出てきて興奮しているはずだが、この先進国日本ではそうでもない。延長線上の進化しかないモデルが多発し、個人的にはイマイチ盛り上がらず、疲労が増すばかりだ。

そのためか、コモディティ的な「AQUOS EVER」とか、「Xperia A4」とかが欲しくなったりする。

退屈で、

「ジャック・バウアーみたいにCTUにいれば退屈しないんだろうな」

「ICUなら車にはねられれば、すぐ入れますよ」

などと、発表会帰りに長田マックスとトイレで並んで会話を交わすほどだ(※編集長注:大笑いしましたが、発言は改変されています)。

まあ、そもそも「Galaxy S6 edge」なども「MWC 2015」(年初に米ラスベガスで開催された家電見本市)で見ているので、今更、目新しくないというのもあるかもしれない。

さて、そんな中、ちょっと強い興味を持っているのが、ガラケーラインの製品だ。

何しろ、ガラケーはコンパクトなので、ポケットに入れておきやすいし、バッテリー駆動時間も長い。モデルチェンジをしても、基本的な機能はあまり変わらず、操作系などはほとんど変化しないので、ラーニングコスト(時間もコスト)もあまりかからないという利点がある。

ドコモ向けARROWS ケータイ。LINEもこの通り、普通に使えるわけだ。

このガラケーも、ドコモとauの新モデルではコアにAndroidを採用してきたので、Android端末ではある。

コミュニケーターとしては、日本のガラケーというのはやはり先進的で熟成していると感じる。普通の人が連絡のためのツールとして使うのは、やはり、このようなものなのではないだろうか?

もしかしたら、ガラケーは現在のスマートフォンの先にあるものなのかもしれないと考えてしまう。

我々が「iモード」で過ごしてきた時間は決して無駄ではないのかもしれない。

普通の大人はスマホのことばかり考えてはいられないのだ。

au向け「AQUOS K」は二代目ということもあり進化。VoLTEにまで対応し、マーケットのアプリ数も約100と増えてきた。


※今回は変則的なスケジュールで5月20日公開となりましたが、次回以降は再び第2・第4火曜日更新に戻ります。


記事執筆者プロフィール
一条真人
ITジャーナリスト
Twitter:@ichijomasahjito、Facebook:masahito.ichijo
ブログ:一条真人メモ

クラウドサービスからスマートデバイス、デジタルAVまで、デジタル関連のアイテムが大好き。「ハッカー」(日本文芸社)、「PCプラスワン」(笠倉出版)などパソコン雑誌の編集長を経て、小説なども出版して現在にいたっています。PC、IT関連の本は50冊以上書かせてもらいました。スマートフォンは初代Xperia(あまりに美しいデザイン!)、iPhoneなど数機種使っています。

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