これらの変更にあわせ、12月1日に「ドコモプレミアクラブ」もリニューアルし、「dポイントクラブ」に生まれ変わる。ちなみに、「dポイントクラブ」は、ドコモの回線を持っていない方でも申し込めるサービスだ。
長くドコモを継続利用してきたユーザーにとって気になるのはステージの決定基準や特典だが、下表の通りとなっている。
表を見て分かるように、新サービスでは、計4ステージ構成となる。各ユーザーのステージの決定は6ヶ月ごとに行われ、その決定条件はdポイントの獲得数、ドコモの継続利用期間、そして、DCMX/DCMX GOLD/dカード/dカード GOLDの契約有無の3種類。いずれかの条件が合致すれば、そのステージとなるが、複数種類の条件を満たす場合はより上位のステージが優先される。
ステージの決定条件と携帯電話/ドコモ光の利用料金ごとにもらえるポイント |
まず、獲得ポイントの場合は600ポイント未満だとレギュラー、600ポイント以上3,000ポイント未満だとブロンズ、3,000ポイント以上だとシルバー、10,000ポイント以上だとゴールドだ。
継続利用期間で見た場合、10年未満はレビュラー、10年以上15年未満だとブロンズ、15年以上だとシルバーになる。
そして、DCMX GOLD、dカード GOLDの契約者の場合はゴールドステージとなる。
結局のところDCMX GOLDかdカード GOLD契約者でなければ、1万ポイント以上を獲得しない限りゴールドステージにはなれない。これは現行のステージ決定条件でも同じようなものだが、今回の変更で残念なのは、毎月の携帯電話利用料金の額によって貯まるポイントが減ってしまうことだ。
レギュラー、ブロンズ、シルバーは一律で1,000円ごとに10ポイント、ゴールドは100ポイントとなる。
現行サービスではどうだったかというと、グランプレミアステージでは50ポイント、プレミアステージでは40ポイント、3rdステージで30ポイント、2ndステージで20ポイント、1stステージで10ポイント、ベーシックステージで5ポイントとなり、実はゴールドステージでなくともそれなりのポイントが貯まるようになっている。
この点は残念だ。
その代わりなのか、ステージに応じて異なる優待サービスが提供される。
用意される優待サービスは3種類で、「スペシャルクーポン」と「プレミアムクーポン」「dマーケット特典」だ。ゴールドとシルバーは3種類とも受けられ、ブロンズは「スペシャルクーポン」のみ受けられる。
「スペシャルクーポン」は映画や遊園地、スポーツクラブ、ホテルレストランなどを優待価格で利用できる、というもので、「プレミアムクーポン」は、ホテル宿泊やレストランランチ、JALのおもてなし空間、テーマパークでの優待などの特典が抽選でプレゼントされる。「dマーケット特典」は、「dTV」において新作等のレンタルができるクーポンや、「dミュージック」での楽曲ダウンロードクーポンなど。
優待サービス |
携帯電話の利用だけではポイントが貯まりにくくなってしまったが、これはローソンとの連携やdポイントのオープン化などが背景にあるのかもしれない。例えば、ローソンとの提携によって、ローソンでDCMXを使うと3%引きになる施策が6月から導入される。この割引の原資はドコモとローソンで出し合う形になるようだが、どこからか持ってこなければならない。また、dポイントは加盟店での買い物でも貯まるようになるが、そのポイント原資もどこからか確保しなければならない。このようにポイントが貯まる場所、使える場所が拡大し、サービスが多様化したことで、単純にドコモの携帯電話サービスだけを利用している方のポイントは減らされてしまったのかもしれない。もちろん、推測に過ぎないが。
dポイントカードやDCMXを積極的に使う方は現在よりも多く貯められるようになる可能性がある一方で、あまり使わない方にとっては改悪と映りそうだ。かくいう筆者もDCMXやdポイントカードはあまり使わなそうなので、月々の携帯電話利用料金からしかdポイントが貯まりそうにないので減ってしまうことになりそうだ。
欲を言えば、せめてレギュラー、ブロンズ、シルバーでも携帯電話の利用や「ドコモ光」の利用に応じて貯まるポイントをステージごとに変えてほしいところ。12月まではまだ期間があるので、場合によっては再び改定される可能性もあるかもしれない。
キャンペーンについて |
【情報元、参考リンク】
NTTドコモ/プレスリリース