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【実機レポート】低価格スマホ「AQUOS EVER SH-04G」はオレのベストチョイスになれるか?【ドコモ2015夏モデル】

最近のスマホはまさに熟成期という感じであり、実用的に使える程度のスマホであれば、かなりローコストで入手できるようになってきている。SIMフリースマホの中には、もはや1万円程度のものも出てきている。

そんな状況下で、大手通信キャリアのスマホの中にもフラッグシップモデルのようなパワフルなモデルだけでなく、カジュアルに使える実用的な低価格モデルが増えてきている。

フレームが狭くスタイリッシュなAQUOS EVER SH-04G

シャープの「AQUOS EVER SH-04G」もそんなカジュアルな機種の1つだ。そして、この機種のキャッチコピーは、

『「ちょうどいい」が心地いい。私のベストチョイス。』

だ。このAQUOS EVERを最近のSIMフリースマホなどとも比較して、その価値を考えてみたい。

『「ちょうどいい」が心地いい。私のベストチョイス。』がキャッチコピー


■外観

5インチディスプレイ搭載ながら、そのボディはコンパクトだ。

背面から見たところ。低価格端末とはいえ、デザインはスタイリッシュだ。

ただし、ディスプレイの解像度は720×1280ドット。ディスプレイサイズと解像度は、SIMフリースマホのベストセラーモデルであるASUSの「ZenFone 5」と同じだ。つまりは、ハイエンドではなく、日常的に使うことを目的にしたエントリークラスのモデルであるということだ。

ボディサイズは約131×71×9.7 mmで、重さは約139g。

ZenFone 5は、約148.2×72.8×10.34 mmで、重さ145g。

つまり、AQUOS EVERのボディは、ディスプレイサイズの割にはややコンパクトであるということだ。三辺狭額縁の「EDGEST」デザインのおかげ、ということなのだろう。

手元にZenFone 5がなかったので、iPhone 5sと並べてみたところ、iPhone 5sはケースを装着した状態ではあるものの、大差ない大きななので、日常的に持ち歩くには楽そうだ。

ちなみにiPhone 5sは4インチディスプレイ搭載、ボディサイズ約123.8×58.6×7.6mm。iPhoneは特に上辺の額縁部分が大きいので、ディスプレイの割には長くなっている。

AQUOS EVERとiPhone 5s(ケース付)を並べたところ。AQUOSはディスプレイサイズの割に小さい。

側面のデザインは下の写真の通りだ。

AQUOS EVERの側面のデザイン。


ちなみにカラーバリエーションは、ゴールド、ピンク、ブラック、ホワイトの4色。

実機を触っているときには「ゴールド」があったとは思わなかったので、実は今記事を書いていて驚いているのだが、実際には金というよりは渋いベージュという感じだ。しかし、この色、なかなか落ち着いていて、センスがよく感じる。個人的にはAQUOS EVERのベストカラーはこのゴールドだ。


カラーバリエーションはホワイト、ブラック、ピンク、ゴールドの4色。


ディスプレイの表示はシャープらしく明るくクリアな印象だ。

また、IPX5/7相当の防水仕様だが、防塵には対応していない。


■十分な処理能力

CPUはQualcomm MSM8926のクアッドコア(1.2GHz)で、メモリは2GB RAM、16GB ROM。

普通に操作する限りは快適に動いているという印象だ。ちなみにこのCPUはZenFone 5と同じだ。通信に関してはクアッドバンドLTE対応で、最大通信速度は150Mbpsになる。下り最大225Mbpsの「PREMIUM 4G」には非対応なので、注意したい。

それでも、通話はVoLTEに対応していたり、Bluetoothが4.1だったりと、少し気が利いているのを感じる。ちなみにOSは最新のAndroid 5.0で、ZenFone 5のAndroid 4.4よりも新しい。

外部メモリとして最大32GBまで対応のmicroSDカードスロットも搭載する。


■日常使いに十分なカメラ

メインカメラは裏面照射型CMOSセンサーで、約1,310万画素(記録約1280万画素)、インカメラは裏面照射型CMOSセンサーで約210万(記録約210万画素)と、日常的な使い方には十分な感じだ。

機能面では、様々な撮影モードを持つが、それぞれのモードの説明にわかりやすい写真を表示してくれているので、初めて使うときでも、どんな機能なのか認識しやすいのがいい。「AQUOS」シリーズならではの「フレーミングアドバイザー」や「NightCatch」などの機能を利用できる。フレーミングアドバイザーというのは、ガイドを表示してくれ、そこに合わせるだけで良い構図で撮れますよ、というサポート機能。

メインカメラは約1,310万画素の裏面照射型CMOSセンサー

ちょっと面白い機能としては、「タイムラプス機能」がある。星空の動き、雲の移ろいなど、ゆっくりした動きを1-10秒ごとに1枚ずつ記録し、短くした動画で楽しめる、というもの。


■キャリア端末ならではの付加価値が光る

このAQUOS EVERはハイエンドではないが、日常的なユースで役に立つような先進機能をだいたい持っているというような、使いやすいコモディティ製品だ。

コストコンシャスなSIMフリースマホと比較すると、デザイン的にオシャレだし、通信速度もそれなりに高速だし、VoLTEで高音質。そして、カメラ機能も気が利いているという風に、キャリア端末としてのアドバンテージを持っていると感じる。

シャープは白物家電メーカーなので、こういう製品作りはさすがにウマい。

正直、日常的に使う端末としては、僕でも選んでしまうかもしれない商品性を持っていると思った。

ちなみに、その他機能面では、おサイフケータイには対応するが、ワンセグは非対応となっている。


価格については、機種変更で実質1万円程度、キャンペーン利用などで実質0円程度になるものと見込まれている。発売時期は6月中旬の予定で、すでに予約受付は始まっている。

(記事:一条真人

【情報元、参考リンク】
AQUOS EVER SH-04G

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