依然として魅力的なNexus 7
Nexusシリーズはディスプレイのサイズ別に「Nexus 4」「Nexus 5」「Nexus 6」など数多くの機種がリリースされているが、Nexus 7のモデルチェンジは2013年モデルで止まっており、今でも2013年モデルが最新モデルとなっている。
実使用上、2013年モデルとはいえ今でも十分以上のパフォーマンスを発揮する端末なので、これで十分というユーザーは多いと思う。下手に低スペックのタブレットを買うよりはNexus 7の方がいい。
ディスプレイは約7インチのIPS液晶で、解像度は1,920×1,200ドット。フルHD動画も綺麗に表示してくれる。CPUはQualcomm Snapdragon S4 Pro APQ8064、メモリは2GB(RAM)で、Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n準拠、GPSはじめ各種センサーも基本的にソツなく対応。バッテリー容量は3,950mAh、カメラはメインが約500万画素、サブが約120万画素で、ボディサイズは約200×114×8.6mm、重さ約290gといった基本スペックだ。
そしてOSはアップデートすればAndroid 5.1.0で使うことができる。
一昨年にはモバイルWi-Fiルーターを買うとNexus 7が付いてくる、というキャンペーンが多かったが、さすがに現在は減っていて、目立った企画は「GMOとくとくBB」のものくらいだ。GMOインターネットのプロバイダサービスである「GMOとくとくBB」では、2種類の企画を実施しているので、ここではその概要を紹介したい。
■WiMAX 2+対応モバイルWi-Fiルーター、ドッキングステーションとのセット
「WiMAX 2+」対応ルーターとのセットだ。ルーターのラインナップは下記の通り5機種。
・Speed Wi-Fi NEXT WX01・・・「4x4 MIMO」による下り最大220Mbps対応
・Speed Wi-Fi NEXT W01・・・「キャリアアグリゲーション」による下り最大220Mbps対応
・Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ NAD11・・・下り最大110Mbps対応
・Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ HWD15・・下り最大110Mbps対応
・URoad-Home2+・・・下り最大110Mbps対応。ホームルーター
現実問題としてモバイルWi-FiルーターならWX01かW01、ホームルーターならURoad-Home2+という選択になるだろう。
4x4 MIMOという技術で220Mbpsに対応するWX01
アップデート適用で、ついに下り最大220Mbpsに対応したW01
後日レポート記事を別途用意する予定だが、WX01とW01については、キャリアアグリゲーション対応エリアに在住の方の場合はW01の方がいいと思う。100~150Mbps程度の高速が出るのはさすがにスポットが限られるが、場合によってはそれくらいの超高速での通信ができるので、W01は魅力的だと思う。
一方、WX01も既存のWiMAX 2+エリアで下り最大220Mbpsが利用可能な状況であるが、キャリアアグリゲーション対応エリア内におけるW01ほどは出にくい印象。少なくともかなり電波状況が良いスポットでないと、20~40Mbpsが平均的な速度だと思う。もちろん良いスポットだと、WX01でももっと速度が出るし、100Mbpsを超えることもあるようだ。
とはいえ、どちらのモデルも大体20~30、40Mbps位なら出る印象なので、どちらでも大きな問題はない。より広いエリアでの通信を重視するのであれば、au 4G LTEも使えるW01の方がいいかもしれない。
なお、キャリアアグリゲーション、4x4 MIMO、それぞれの利用可能エリアについて詳しくは下記リンク先を確認してほしい。
→下り最大220Mbpsのエリアについて
また、4月下旬より新たな特典としてドッキングステーション(型番:90XB01JP-BDS010)が付くようになった。ドッキングステーションはNexus 7を横向きにセットするだけで充電でき、スタンドとしても使用できるもの。さらに、インターフェースにmicroHDMI端子を搭載するので、HDMI端子搭載のテレビや液晶ディスプレイにHDMI経由でNexus 7の映像を出力することもできるようになる。
横向きにセットする
Nexus 7とルーター代はどちらも0円で、その他、初期費用として事務手数料の3,000円(税抜)が掛かる。月々の通信費は通信プランによって異なり、下記の通り。プランは高速通信のデータ量上限がない「ギガ放題」プランと7GB上限が設けられている「通常プラン」の2種類。通常プランの場合はひと月あたり7GBの通信を行うと、通信速度が上下とも最大700kbpsに制限されてしまう。ちなみにプラン変更は毎月できるので、最初はギガ放題でいいだろう。
<ギガ放題プランの場合>
- 端末受取月(初月):月額料金無料
- 1ヶ月目~2ヶ月目:月額3,609円(税抜)
- 3ヶ月目~24ヶ月目:4,263円(税抜)
- 25ヶ月目以降:月額4,849円(税抜)
<通常プランの場合>
- 端末受取月(初月):月額料金無料
- 1ヶ月目~24ヶ月目:月額3,609円(税抜)
- 25ヶ月目以降:月額4,195円(税抜)
▼キャンペーンページは下
■Y!mobiile&ソフトバンク対応モバイルWi-Fiルーターとのセット
こちらは、Y!mobile(ワイモバイル)のモバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi GL10P」とのセット。このルーターは、Y!mobileとソフトバンクモバイル、両方のネットワークを使えるルーターとなっている。Y!mobile 3Gと4G、SoftBank 3Gと4Gを利用できる。各ネットワークはその時々の電波状況に応じて自動的に切り替えられる。速度は下り最大110Mbpsだ。
バッテリー容量は2,400mAhで、連続通信時間は最大10時間程度。待受時間は最大約600時間。
GL10P |
この企画では、Nexus 7が0円、そしてNexus 7の純正カバーもついてくる。モバイルWi-Fiルーターの代金も0円だ。純正カバーがついてくるのは意外と嬉しい。
純正カバーケース |
その他費用は初期費用として事務手数料が3,000円(税抜)で、月々の通信費は3,677円(税抜)となっている。
▼キャンペーンページは下
■どちらがいいか?
1円でも安く、というのならWiMAX 2+ルーターで「通常プラン」に入ること。これなら月額3,609円(税抜)だ。とはいえ、Y!mobileでも月額3,677円なので、ほぼ同じ。
では、通信可能エリアが広いのはどれか? と言えば、WiMAX 2+のW01かY!mobileのGL10P。W01ではauの4G LTEも利用できるので、いざとなると広いエリアで通信できる。ただし、au 4G LTEを使った月は追加で月額1,005円(税抜)が発生するので気を付けたい。au 4G LTEを常用するとなるとコストはかなり上がってしまう。
また、WiMAX 2+の魅力の一つに、auケータイやauスマートフォンを持っている方の場合には「auスマートバリューmine」という割引施策を利用できることがある。WiMAX 2+ルーターとau携帯電話を両方使う場合には、auの料金から毎月最大934円の割引を受けられるのでかなりお得だ。そのため、「auスマートバリューmine」を利用できるのなら、WiMAX 2+ルーターの方が良いと思う。
とはいえ、結局どの選択肢がよいか? となると微妙な問題で、前述した話に引っかからないと、好みにもなってくる。しかも、実際には同じカバーエリア内とはいえ、場所によって速度も違うので、難しい。
生活圏がWiMAX 2+のエリアの場合はW01かWX01、URoad-Home2+で、そうでない場合にはW01かGL10P、というのが無難な選択かもしれない。
WiMAX 2+の場合は、プラン変更もできるので、月々のデータ通信が多い場合には「ギガ放題プラン」にしてしまえばデータ量をそれほど気にしなくて済む。ただし、直近3日間で3GB以上の通信を行った場合には、プランによらず翌日にかけて速度制限が掛かるので、その点には注意したい。
また、どちらのキャンペーンも途中解約時の違約金が設定されているので、そちらも必ず確認しておいてほしい。
【情報元、参考リンク】
・GMOとくとくBB/WiMAX 2+ルーターとNexus 7のセットキャンペーン
・GMOとくとくBB/Y!mobileルーターとNexus 7のセットキャンペーンページ