NTTドコモ(以下、ドコモ)は28日、2015年3月期決算説明会を開催し、2014年度(2014年4月から2015年3月)の決算概況を明らかにした。営業収益は4兆3,834億円で、前年度比で-1.7%、営業利益は6,391億円で前年度比-22.0%と、2013年度と比べると落ちているが、オペレーション数値は大幅改善したとのことだ。
新料金プランの契約数は1,783万契約(4月5日時点では1,800万)、純増数は前年度比2.2倍の349万契約、スマートフォンの利用数は2,875万契約と前年度末比で1.2倍となった。
端末の販売数は2013年度が全体で2,251万台だったのが、2014年度は2,375万台へと5%増となっている。また、その中でスマートフォンの販売数は1,378万台から6%増の1,460万台となり、タブレットも99万台から173万台へと増えている。
新料金プランの伸びはサービス提供開始直後ほどではないものの、一定の伸びを継続し、4月5日時点で1,800万契約に達している。現在は端末購入時、新料金プランへの加入しか選択肢がないので、今後も伸びるはずだ。
また、フレッツ光のインフラを使った固定通信サービス「ドコモ光」の申込数が3月末時点で23万件に達しているという。
ドコモが提供中の「dマーケット」の取扱高も増えている。2013年度は553億円だったが、2014年度は728億円となっている。
dマーケットで提供中の各サービスについては、3月末時点で「dTV」が468万契約、「dアニメストア」が183万契約、「dヒッツ」の月額500円コースが202万契約、月額300円コースが102万契約、「dキッズ」が41万契約、「dマガジン」が191万契約となっている。
「dTV」は旧「dビデオ」だが、サービス名称を変更し、アプリもリニューアルし、コンテンツ拡充などさらなる注力をし始めている。
ドコモは2015年度の業績予想として、営業収益は1,266億円増の4兆5,100億円、営業利益は409億円増の6,800億円という数字を出している。
また、ネットワークは今後も高速化が計画されている。
3月に下り最大225Mbpsの「PREMIUM 4G」が始まったばかりだが、今年度内にキャリアアグリゲーション高度化によって最大300Mbps、2016年度には3.5GHz帯の利用で370Mbpsと、毎年のように最大速度が向上していく計画だ。
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