ソフトウェアのイメージ |
この技術の便利な点は、SIMカードを物理的に抜き差し、入れ替えしなくとも、同じSIMカードの情報を複数機器で使い回せることだ。
今回開発されたソフトウェアは具体的に言えば、電話番号を持つ親機と切り替え先となる子機との接続や、電話番号等のSIMデータの送信を行うAndroid向けアプリ(以下、ポータブルSIMアプリ)だ。ドコモの協力によって、Qualcomm Technologies, Inc.(以下、クアルコム)が開発した、ポータブルSIMアプリと連携してSIMを制御するソフトウェアと組み合わせることで電話番号等の切り替えができる。
この、クアルコムが開発したソフトウェアは、同社が今夏提供するチップセットに搭載される予定で、電話番号を送信する親機側の機能に加え、受信する子機側の機能も搭載している。
これらの技術を使うことで、様々な便利なシーンが生まれる。例えばカーナビ等の車載器を子機としてスマートフォンを親機とした場合、スマートフォンから電話番号等のSIMデータを切り替えることで、運転者の特定をしたり、スマートフォンで利用している様々なサービス、例えば音楽等のサービスを車載器で楽しんだり、検索した目的地情報をカーナビへ引き継ぐようなことが簡単にできるようになる。
スマートフォンとタブレット間でもやはり便利に使えるだろう。
ポータブルSIMアプリが持つ機能は主に下記の3つ。
- 「親機」と「子機」の接続にあたり、接続相手を特定するためにNFCで通信する機能
- 電話番号等の情報を親機から子機へ渡すためのBluetoothの接続機能
- ユーザが「ポータブルSIM」機能を操作するためのユーザインターフェース機能
Android向けポータブルSIMアプリの利用イメージ(※クリックして拡大) |
【情報元、参考リンク】
NTTドコモ/プレスリリース