Eyefi Mobi Pro 32GB
従来モデルと比べて価格設定が上となっているが、このパッケージには容量無制限でオンラインストレージ上に保存できる「Eyefi クラウドサービス」の1年分が付属しているため、セットということを考えるとお得になっている。
今回の新モデルにはいくつかの新機能がある。
まずはRAW画像の転送が可能になったことだ。プロのカメラマン、そしてアマチュアでも本格的にカメラを扱っている方に嬉しい機能として、JPEG画像に加えて、RAW画像をワイヤレスでWindows PC、Macの任意のフォルダに即時転送することが可能になった。スマートフォンなどのモバイル端末で受信した場合には、Eyefi クラウド経由でWindows PC、Macに自動ダウンロードされる。
もう一つ便利な機能は、選択転送だ。デジカメのメニューからプロテクト指定された画像を即時転送することが可能だ。選択された画像の転送が完了するとEyefi Mobi Pro 32GBは、電波を発しない省電力モードに移行する。
また、自宅のホームルーターなどWi-Fiルーターがある環境下では、ルーターを介して、ペアリングされている端末に画像を高速転送することができる。
さらに、新しい「Eyefi Mobi デスクトップアプリ」が用意される。デスクトップアプリがアップデートされ、ハードディスク内のフォルダを指定してパソコン上の画像をEyefi クラウドに一括アップロードすることも可能。
今回、新製品の発表の他、Eyefi クラウドの最新機能もお披露目された。
Eyefi クラウドでは、保存された画像をシーン判別することで自動的に「風景」や「食事」「人物」などのタグ付けがされる機能が追加された。この「Eyefi クラウド スマートタグ」機能では、10の大カテゴリ、約80のサブカテゴリで写真にタグをつけてくれる。一つの画像に複数のカテゴリが該当する場合には、合致するタグを複数つけてくれる。例えば、室内での食事中の写真の場合には「人物」「食事」と2つのタグがつく、というようなイメージだ。ただし、このスマートタグ機能は4月後半に導入される予定となっていて、現時点では利用できない。
さらに、Eyefi クラウドの用途を拡大するために一般向けにAPIが公開された。このAPIを活用したDigiBookが提供する「Cloud Controller for Eyefi」を利用することで、Eyefi クラウド上の写真をGoogle Drive、Flickr、FTPサーバー等へ自動的に共有することもできる。
Eyefi Mobi Pro 32GBのスペックは、容量が32GBのSDHCで、スピードクラスはClass 10、読み書き速度は最大でRead 20MB/s、Write 23MB/s、転送可能ファイルはJPEG、RAW、動画、対応Wi-FiセキュリティはWEP 40/104/128、WPA/WPA2-PSK、AES、ワイヤレス到達範囲は室外で27m、室内で13mとなっている。
販売価格は9,980円だが、従来モデルで同容量の「Eyefi Mobi 32GB」が6,980円で、Eyefi クラウドが90日無料、というものなので、Eyefi クラウドを長期利用する場合には新モデルの方がお得となっている。
なお、発表会の模様は後ほど取材レポート記事として公開予定なので、関心のある方はそちらも参照してほしい。
下はAmazon.co.jpでの商品リンク。
【情報元、参考リンク】
Eyefi