実験時の写真 |
また、ドコモではさらに高周波数帯である70GHz帯を使った屋内実験もノキアネットワークすと共同で昨年12月18日に実施しており、下り2Gbps以上のデータ通信に成功したということだ。
ノキアネットワークスとの実験時の写真 |
6GHz以上の高周波数帯における電波は、減衰が大きく遠くまで届きにくいことから、移動通信サービスでの利用は難しいとされてきたが、5Gでの超高速通信を実現するためには現在よりも多くの周波数帯域幅が必要になるため、どうしても高周波数帯の活用がカギになる。
ドコモでは、昨年5月にAlcatel-Lucent、エリクソン、富士通、日本電気(NEC)、ノキアネットワークス、Samsung Electronics Co., Ltd.の6社と5Gに関する実験協力について合意しており、今後は70GHz帯などのミリ波帯(ここでは具体的には30GHz〜300GHz帯)での通信性能の改善や、6GHz未満の周波数帯の活用についての検証を進めるため、昨年12月には三菱電機、今年2月にはファーウェイとも協力について合意し、計8社で5Gの実験を推進していくということだ。
今回の実験について、より詳しく見ていくと、15GHz帯での実験はエリクソンと共同で行われた。
場所は神奈川県横須賀市のドコモR&Dセンタで、使用された周波数は15GHz帯で400MHz幅となっている。高周波数帯であることだけでなく、使っている周波数の帯域幅が400MHzと広いことも特徴だ。
局所的なエリアをカバーするスモールセル環境での通信を想定し、屋外設置された基地局と、携帯電話機に見立てた移動局装置を搭載した測定用車両を用いている。車両の移動速度は時速10km程度で、実験結果では最大受信速度4.58Gbpsという超高速の通信が確認された。半径100m以内で平均2Gbps以上が出ているため、局所的ではあるが、かなりの速度が出ていることがわかる。
なお、今後はインターネットを介した4K動画配信の品質評価なども行われる予定。
【情報元、参考リンク】
NTTドコモ/プレスリリース