▲HA-2とPM-3 |
両製品とも発表当日から予約が開始され、3月20日に発売となる。価格はHA-2が市場予想価格39,000円前後、PM-3は市場予想価格55,000円前後になるという。本記事ではその発表会の模様や実機のレポートをお届けしたい。
まずは、OPPO Digital Japanのテクノロジー・エバンジェリスト 松浦亮氏がOPPO Digitalにとっての日本市場について説明をした。
▲OPPO Digital Japan テクノロジー・エバンジェリスト 松浦亮氏 |
松浦氏は、日本のマーケットは音の良さだけではなく、スタイリッシュさや製品の作り込みに対してシビアな反応を示すため、クオリティーに対する実証実験の場において、日本で頂いた評価を次の製品やファームウェア・アップデートに活かしていると語った。
また、日本の音楽ライフは外で楽しまれることが多く、例えば通勤・通学中によく利用されているということだ。特に若年層が「ポータブル+高音質」というカテゴリを牽引しているというデータを提示した。
そして、日本ではハイレゾオーディオ対しての関心度が高いことも示し、中でも日本市場では広い年齢層・広い音楽ジャンルをカバーしている点が海外との違いであるということだ。海外でのハイレゾオーディオは、やはりクラシックが多いが、日本市場ではクラシックだけにとどまらず、ジャズやロック、ポップス、アニソン、歌謡曲と幅広くカバーしている。
▲ハイレゾオーディオは、海外ではクラシックなどが多いが日本市場は広いジャンルをカバーしている |
松浦氏は今回発表したHA-2の特徴について、ハイレゾにフル対応した高性能なUSB DAC(デジタル入力をHA-2でアナログ変換し、出力する)であること、携帯するガジェットとしてのカッコよさを追求したエレガントな薄型ボディー、長時間再生・高速充電、そしてモバイルバッテリーとしても利用できる点であると語った。
▲HA-2の特徴 |
製品の心臓部とも言えるDACチップはESS Technology社製の「ES9018-K2M」で、これは従来製品では5~15万円ぐらいの価格帯のものに使用されているのだという。その高性能DACチップを推定市場価格39,000円前後のHA-2に搭載している。HA-2はPCM 384kHz/32bit、DSD 11.2MHzにも対応する。
また、Android端末やiOS端末などのモバイル端末のほか、PCとの接続も可能だ。
▲ハイレゾオーディオに対応した高性能USB DACであるESS Technology社製 ES9018-K2Mを搭載している |
次にハイレゾオーディオ再生に対応した、ヘッドフォンのPM-3だが、正確な音楽再現を可能とする特性を持たせ、ポータブル用途に特化した設計の平面磁界駆動型ヘッドフォンで、軽量なボディ、そしてアウトドアでの使用や長時間リスニング時の快適性を追求している製品だという。正確な音楽再現は、具体的に言えばフラットな聴感、均質な位相特性、高速応答性などによる。
▲大きくて重いイメージの平面磁界駆動型ヘッドフォンをアウトドアで使えるサイズ・重さ・感度を実現したPM-3 |
松浦氏は「PM-3はポータブル機器に直結しても十分な音量で楽しめる、102db/1mWの高感度を実現している。これまではホームユース向きだった平面磁界駆動型ヘッドフォンを積極的に外に持ち出していける」とアピールした。
アウトドアでの使用や長時間使用時の快適性については、軽い装着圧と優れたフィット感を両立すること、それでいて騒音を遮断し、音漏れを防止する密閉性を実現し、イヤーパッドにも良好な音響特性と上質な肌触りを両立するものを採用している、ということだ。
▲家でも外でも高音質で音楽を楽しめる遮音性の高いヘッドフォン |
▲スタイリッシュで高性能・高音質を追求したOPPO ポータブル製品 |
発表会では実際にスマートフォンやデジタルオーディオプレイヤーをHA-2に接続して、PM-3で視聴することができた。
USBデジタルアウトに対応したAndroid端末と付属のUSBケーブルで接続するとHA-2のDACで高音質な音楽を楽しむことが可能だ。
▲HA-2は、メタルボディーと本革のスタイリッシュデザインが特徴 |
HA-2は音質に重要な剛性を得るため、アルミ合金のボディを採用している。さらに、本革を使用したブックカバーデザインとすることで、女性でも持てるようなスタイリッシュさを実現した。
▲オーディオ機器とは思えないブックカバーデザイン |
電源スイッチを兼ねたボリュームダイヤルのデザインも特徴的だ。ボリュームダイヤルの形状を活かして、左側面は丸い形状をしている。
▲Android端末の他にiOS端末、ソニーのハイレゾウォークマンとUSBデジタル接続が可能だ |
▲側面にはバスブーストスイッチ、感度の低いヘッドフォンでも使用できるゲイン切り替えスイッチがある |
右側面には電池残量が確認できるLEDが搭載されている。さらに、電池残量確認のためのボタンを長押しするとモバイルバッテリーモードとなり、USB出力からスマートフォンなどを充電することもできるようになっている。内蔵バッテリーの容量は3,000mAhなので、緊急時などには重宝するかもしれない。
▲iPhone 6とデジタル接続したHA-2とPM-3の展示 |
また、付属のベルトでスマートフォンやデジタルオーディオプレイヤー(DAP)を一つにまとめて持ち歩けるとのことだ。
下はAmazon.co.jpでの商品リンク。
(記事:mi2_303)
【情報元、参考リンク】
・OPPO Digital Japan/HA-2製品ページ
・OPPO Digital Japan/PM-3製品ページ