Discover Hong Kong Tourist SIM Card。セブン-イレブンで購入できる |
香港で4G LTEに対応するプリペイドSIMカードに関する情報は、2014年1月に公開した記事でも情報を載せていますが、今回紹介するのはPCCWの発行する「Discover Hong Kong Tourist SIM Card」というブランドのプリペイドSIMカードです。
このSIMカードの販売価格は118香港ドルで、利用開始から8日間は5GBのデータ通信量と香港内の音声通話が使い放題、この他に48香港ドル分が初期残高に含まれます。SIMカード自体の利用期限は180日間で、有効期限内にSIMカードに残高を追加すると最後に残高追加を行った日から180日間が有効期間となります。
■主要スペック
- 販売価格:118香港ドル
- 初期残高:48香港ドル
- データ通信量:5GB
- 音声通話:香港内の通話し放題
- 有効期間:8日間 (SIMカード自体は180日間)
- カードサイズ:レギュラー/micro両用(nanoSIMはなし)
- 販売場所:セブンイレブン、PCCWの店舗など
SIMカードサイズはレギュラー/micro |
香港で販売されている4G LTE対応のプリペイドSIMカードには、80香港ドル程度で購入可能なSIMカードもあるので、それらと比べると販売価格は少々高めですが、Tourist SIMは香港政府観光局のWebサイトにて日本語にて紹介されているなどの点では安心感があります。
香港政府観光局のWebサイトでのTourist SIMの紹介は以下。
→Discover Hong Kong Tourist SIM Card | Hong Kong Tourism Board
香港の香港国際空港では、空港内にある両替所でプリペイドSIMカードを購入することが可能となっており、プリペイドSIMカードの入手は非常にカンタンですが、Tourist SIMは街中にあるセブン-イレブンでも販売されているため、空港以外でも購入がカンタンです(ただし、在庫切れのことがしばしばあるようですので、注意しましょう)。
筆者は、香港空港にあるセブン-イレブンでSIMカードを購入しました。
「PCCWのTourist SIMが欲しい」と伝えると、最初は3G対応版のTourist SIMが出されたため、「4G LTE対応版が欲しい」と、予め用意しておいたパッケージ画像を見せると、4G LTE対応版のSIMカードを購入できました。海外で言葉が通じるか不安がある場合は、商品パッケージ画像などを予め準備しておくとコミュニケーションズがスムーズです。
香港のプリペイドSIMカード購入は、身分証の提示などが不要ですぐに購入手続きが終わるだけでなく、データ通信を行うための登録作業なども特に必要が無いため“カンタンに買えて、カンタンに使える”という点で、外国人旅行客でも非常に手軽に利用することができます。
SIMフリーのGALAXY Note 3(N9005)にTourist SIMを挿すと、設定変更などは一切不要ですぐに4G LTEのデータ通信が利用可能となりました。
SIMカードを入れればすぐにデータ通信が利用可能に |
なお、SIMロックを解除したドコモ端末などで利用する場合、APNの設定が必要となります。APN設定は以下の設定を参考にしてください。
[APN設定]
APN:pccw
ユーザ名:空白
パスワード:空白
APN:pccw
ユーザ名:空白
パスワード:空白
Tourist SIMはデータ通信量が5GBと、かなり大容量を使える上、テザリングなどの利用についても制限が無いため、スマートフォンをモバイルWi-Fiルータ代わりにしてタブレットやパソコンと接続するための回線としても利用できます。
PCCWのネットワークは4G LTEで利用可能なエリアがかなり広いだけでなく、通信速度も十分快適に利用することができるため、香港滞在中はスマートフォンでの利用だけでなく、PCでWebサイトを見たり、動画を閲覧するのも一切不自由無く、非常に快適なデータ通信を行うことができました。
PCCWのLTEは、1800(B3)/2600(B7) MHz帯を用いてサービスが提供されており、このうち1800MHz帯については日本向けでも多くの機種がサポートしているため、SIMロックを解除したドコモ端末でも1800MHz帯のLTEを利用することができます。
SIMロック解除したGALAXY J(SC-02F)でもLTEが使える |
ただし、SIMロックを解除したドコモ端末では、対応している周波数が限られることでLTEで通信可能なエリアが狭くなったり、通信速度が出にくい。ということがある点は注意しましょう。
ちなみに、国内向けに販売されているiPhoneでは、iPhone 6と6 PlusがLTEの2600MHz帯(B7)をサポートしています(残念ながら、日本国内でのSIMフリー版iPhone 6、6 Plusについては発売中止となっています……)。
香港では従来からプリペイドSIMカードの購入がし易かったことを考えると、Tourist SIMは特別画期的な商品というわけではありませんが、香港政府観光局のWebサイトでも日本語で紹介されているなど、日本人にとっては心強い通信手段と言えるでしょう。
記事執筆者プロフィール
島田純
ブロガー/フリーライター
Twitter:@shimajiro、ブログ:shimajiro@mobiler
ブログとモバイルと旅が好きなフリーランスのブロガー/ライター。
モバイルWi-Fiルータやデータ通信関連が得意です。
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本コラムは毎月第1・第3火曜日更新予定!
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