今回紹介するのは、3Gデータ通信が利用可能な「Ooredoo」のプリペイドSIMカードです。
OoredooのプリペイドSIMカードパッケージ |
OoredooのプリペイドSIMカードはヤンゴン空港にあるカウンターで購入することができました。
OoredooのプリペイドSIMカード。SIMカードはレギュラー/microの両方に使えるタイプ |
ヤンゴン空港でOoredooのプリペイドSIMカードを取ろ扱っているカウンターには「TOURIST INFORMATION COUNTER」と書かれているだけなので、一見するとプリペイドSIMを取り扱っていることが解りにくいのですが、そのカウンターでOoredooのプリペイドSIMカードを購入することができます。なお、SIMカード代金の支払はUSドルでも可能ですが、USドルで購入する際のレートは割高になっているため、予め現地通貨(チャット)を準備した上で購入することをオススメします。
OoredooのプリペイドSIMを販売するカウンター |
OoredooのプリペイドSIMカードの販売価格は5,000チャット(約500円)で、SIMカードに含まれる初期のチャージ額はゼロになっているため、必要に応じてトップアップ(残高追加)用のカードを購入します。トップアップ用のカードは3,000チャット(約300円)から販売されていました。
空港カウンターで、SIMカードと合わせてトップアップ用のカードを購入すれば、その場でトップアップ手続を行って貰えるので安心です。SIMカードの残高は電話アプリから「*124#」宛に発信することで確認できます。
Ooredooのトップアップ用カード |
Ooredooのデータ通信料は1MBあたり10チャット(約1円)となるほか、インターネット接続用のパッケージが提供されていますので、そのパッケージを申し込むこともできます。
Ooredooのインターネット接続パッケージ 情報元:Ooredoo - Myanmar |
空港カウンターなどでは特に案内されなかったため、今回の滞在中はインターネット接続用のパッケージを利用しなかったのですが、1週間で通信量 が200MBのデータ通信パッケージが3,000チャット(約300円)で利用可能なので、料金的には割安です。短期滞在の旅行客でも使いやすいパッケージだと思います。
スマートフォンで常時データ接続を有効にして使う場合、接続時間に応じて料金が発生するMPTと比べて、OoredooのプリペイドSIMの方がサービスとしては使いやすいでしょう。
OoredooのプリペイドSIMでデータ接続をするためのAPN設定は以下になります。
[APN設定情報]
APN:internet
ユーザ名:なし
パスワード:なし
※ただし、SIMカード購入時に空港カウンターで設定されたAPNは、APNがOoredoo、ユーザ名が「Ooredoo」、パスワードなしの設定でした。
APN:internet
ユーザ名:なし
パスワード:なし
※ただし、SIMカード購入時に空港カウンターで設定されたAPNは、APNがOoredoo、ユーザ名が「Ooredoo」、パスワードなしの設定でした。
プリペイドSIMカードを購入して残高を追加し、APN設定を行うとその場でデータ通信が利用可能となりました。
MPTと異なり、OoredooのプリペイドSIMカードの購入時はパスポートの提示は求められず、SMSによるデータ通信の有効化などの手続も不要です。購入手続がカンタンである点やデータ通信用のパッケージが用意されている点は、Ooredooの方が優れているように感じます。
ただし、MPTのサービスがそうであったように、Ooredooについてもヤンゴン市内の通信状況はイマイチで、「MPTと比べてどちらが良いか」と比べてみても、(悪い意味で)難しく、結局のところ「どちらを使っても同じぐらい悪い」というのが、2014年10月時点でのヤンゴン市内でのモバイルインターネットを使ってみた筆者の率直な印象です。
電波の圏内でもインターネット接続が有効にならない |
OoredooのプリペイドSIMを使ったスピードテストの結果については、ヤンゴン市内ではスピードテスト自体がエラーになってしまいました。ヤンゴン市内のデータではありませんが、あくまでも参考として、市内をやや離れたヤンゴン空港の近くでは、下り1Mbpsを超える結果となることがあり、この結果がヤンゴン滞在中に最も高速な結果となりました。
スピードテストの結果は最高で下り1Mbps程度 |
OoredooもMPTも、ヤンゴン市内での通信状況はイマイチであったことを踏まえると、ヤンゴン市内で快適なモバイルインターネットを利用することは現時点では難しいように思いますが、筆者がヤンゴンを離れたすぐ後の10月27日には、MPT、Ooredooに続いてTelenorもヤンゴンでのサービスを提供開始しており、今後の競争によるサービス改善には期待することができそうです。
記事執筆者プロフィール
島田純
ブロガー/フリーライター
Twitter:@shimajiro、ブログ:shimajiro@mobiler
ブログとモバイルと旅が好きなフリーランスのブロガー/ライター。
モバイルWi-Fiルータやデータ通信関連が得意です。
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本コラムは毎月第1・第3火曜日更新予定!
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