普通の腕時計のようなルックスが素敵な「ZenWatch」。 |
しかし、そんな状況の中でも際立っている存在がASUSの「ZenWatch」だ。このZenWatchの特徴は、同じくASUS製のAndroidスマートフォン「ZenFone 5」と連携して使える機能があることと、クオリティの高い美しいデザインだ。
多くのスマートウォッチがプラスティッキーな安っぽいボディであるのに対して、このZenWatchは金属ボディを採用し、一見すると普通の腕時計のようにも見える。この「普通の腕時計感」の演出はハンパないもので、単純にボディが金属であるだけでなく、デザイン的にも下手な腕時計よりも美しいボディになっているのだ。
ディスプレイ面は上下にやや広いスペースが取られており、フレームとディスプレイの間が黒いことが普通の腕時計のデザインにはない部分だが、違和感はない。
ディスプレイ自体は有機ELを使っているので、コントラストが高く、見やすくて良い。バンドは本革だ。多くのスマートウォッチが採用するバンドよりも高級感がある。ちなみに、この革はイタリア製だそうだ。ASUSがデザイン面でかなり力を入れていることがわかる。
後ろから見ても普通の腕時計と見分けがつかないデキ。本革のバンドを採用していることも大きい。 |
充電は、専用充電器にZenWatchの背面側からセットして行う。充電器側のコネクタはmicro-USBだ。 そのため、下図のようにPCのUSBポートからの充電も可能だ。 |
専用充電器にZenWatchをセットし、ノートPCのUSBポートから充電中。 |
■ZenFone 5との組み合わせで本領発揮
電話やメール、FacebookやTwitterなどのSNSの通知を受けられる、というような機能はAndroid Wear搭載機器に共通した機能で、ZenWatchでも当然使える。しかし、他にもZenWatch独自の機能もある。
特に便利なのが、ZenFone 5との組み合わせで使える機能で、例えば、ZenWatchでは心拍数を測定することができるのだが、それを「ASUS Wellness」というアプリで管理できる。このアプリは運動量とともに心拍数も記録することができるものだ。ちなみに単に心拍数を測定するだけならば、ZenFone 5が不要で、ZenWatch単体で行い、画面に表示できる。
もう1つ便利な機能は、リモートでスマートフォンのカメラのシャッターを切れることだ。スマホをどこかに置いておき、離れた場所からZenWatchを使って、リモートでシャッターを切ることができるようになっている。これには「Remote Camera」というアプリを使う。
スマホ側でこのアプリを起動すると、ZenWatchのディスプレイに撮影画像のプレビューが表示される。後は画面をタッチすればシャッターを切れる。この機能はサプライズ的なことなど、色々と使えそうだ。
アプリを起動したZenFone 5を被写体の前にセット。 |
ZenWatchのディスプレイにZenFone 5のカメラを通した映像が表示される。あとは画面をタップすれば撮影できる。 |
■便利なロック解除
誰かに勝手に触られては困るわけだし、多くの人はスマホのセキュリティを確保するために、パターンロックやパスコードなどでロックを掛けていると思う。このロックについて、Android Wearの便利な機能として、Bluetoothの通信圏内にいれば、スマホのロックを自動的に解除して、スワイプだけでスリープから復帰できる機能がある。
この機能を使えば、普段はいちいちロック画面を解除する必要がなく、それでいてセキュリティも確保できるというわけだ。
ちなみに、手元にZenWatchがなくても、4桁の数字のPINコードを入力することでロック解除できる。この機能はZen Watch Managerというアプリで設定できる。
■まとめ
前にも僕はZenWatchは、Android Wear搭載スマートウォッチにおいて現時点でベストに近いのでは? という話をしたが、実際にある程度の期間使用してみて、その感を強くした。普通の腕時計の代わりに使用しても違和感なく、フォーマルな場にもマッチするのは素晴らしい。
下に掲載したのはAmazon.co.jpでの商品リンク。
(記事:一条真人)
【情報元、参考リンク】
・ASUS ZenWatch製品ページ
・GAPSIS/【端末レビュー】実売26800円程度から、という価格面も魅力のASUS製SIMフリーLTE対応スマートフォン「ZenFone 5」をチェック!