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【実機レポート】4.6インチ液晶のコンパクトなフラッグシップ機「Xperia Z3 Compact SO-02G」【ドコモ2014-15冬春】

NTTドコモ(以下、ドコモ)は9月30日に「2014-2015冬春モデル新商品・新サービス発表会」を開催し、ソニーモバイルコミュニケーションズ製Androidスマートフォン「Xperia Z3 Compact」(SO-02G)を発表した。発売日は11月中旬を予定している。

▲Xperia Z3 Compact

スマートフォンの大画面化が進む中、Xperia Z3 Compact(SO-02G)は、4.6インチHD(720×1280ドット)ディスプレイを搭載し、横幅約65mmの、文字通り「コンパクト」なスマートフォンだ。

先ごろソフトバンクも5.2インチディスプレイを搭載する「Xperia Z3」の発売を発表したことで、iPhone 6/6 Plusに続いて3キャリアでXperia Z3が発売される。これまでZシリーズはドコモの専売とも言える端末だったが、Xperia Z3に関してはその牙城が崩された格好となった。

そういった意味でXperia Z3 Compact(SO-02G)については、国内ではドコモのみが発売(10月3日の時点)する端末ということもあり、このコンパクトなスマートフォンに期待が高まる。ボディーカラーは、ブラック、オレンジ、ホワイト、グリーンの4色。

▲背面の中央には「docomo xi」のロゴ

▲Xperia Z3とXperia Z3 Compactの比較。ホワイトモデルはベゼルも白になりiPhoneのような雰囲気に

これまでのコンパクトな派生モデルは、大画面搭載モデルと比べてスペックがワンランク下になるケースが多かったが、Xperia Z3 Compact(SO-02G)の場合は、主なスペックはXperia Z3と同じで、スペックダウンしている部分はRAMが2GB、ROMが16GB、フルセグ非対応、本体サイズの関係で電池容量が2600mAh、そしてディスプレイ解像度のみとなっており、処理速度などの面ではほぼ同等と言える。逆に解像度が低い分、処理速度は速いかもしれない。

詳細なスペックは、OSがAndroid 4.4、プロセッサはQualcomm製Snapdragon 801(MSM8974AC)2.5GHzクアッドコアCPU、内蔵ストレージ(ROM)は16GB、外部ストレージはmicroSDXCの128GBにまで対応、メモリは2GB(RAM)、ディスプレイは4.6インチトリルミナスディスプレイ for mobileで解像度はHD(720×1280ドット)、ネットワークでは「Xi」の150Mbps(下り最大)、50Mbps(上り最大)や「VoLTE」対応、対応周波数は2GHz・1.7GHz・1.5GHz・800MHzなどとなっている。

メインカメラは約2070万画素の裏面照射型CMOSセンサーで、インカメラは約220万画素の裏面照射型CMOSセンサーだ。IPX5,8/IP6Xの防水・防塵性能、Bluetooth4.0、ワンセグ、ハイレゾオーディオ対応、対応SIMはnanoUIMだ。

▲右側面にはカメラキー、ボリュームキー、電源キー(写真=上)、
左側面にはキャップ付きのnanoSIMカードスロット・microSDカードスロット、充電用端子、micro USB端子がある(写真=下)

▲上面にはイヤフォン端子(写真=上)、
下面にはストラップホールがある(写真=下)

▲丸い形状をした側面は透明な樹脂製でカメラキーのプリントが奥に写り込んでいる

今回の発表会場のブースでは、ISO12800の高感度に対応するカメラ機能や、歩きながら撮影してもブレを抑制する電子式手ブレ補正「インテリジェントアクティブモード」を搭載する4K動画撮影、そして従来の圧縮音源をハイレゾ相当に補正する技術「DSEE HX」の紹介が行われていた。

▲インテリジェントアクティブモードの説明パネル。スマートフォンでもブレのない綺麗な4K動画が撮れるようになった

DSEE HXの効果は、デモ機の画面では高音域が大きく改善されているように感じるが、劇的に音質が改善されるわけではない。良く聞き込むと埋もれてしまっていたライドシンバルやハイハットのアタック感、ギターを爪弾く音にメリハリが出たように感じた。機能をONにしても音のバランスが崩れるわけではないことは実感できた。

▲WALKMANアプリではハイレゾ音源は「HR」のマークが付く

▲DSEE HXのデモ。緑の部分が原音、赤い部分が補完された音。
実際には聞こえない音域も含まれているのでグラフほど劇的な変化は感じられなかった

また、ハイレゾオーディオに関しては今回発表されたスマートフォン・タブレット全機種が対応となったことで、会場内にハイレゾオーディオの専用コーナーが設けられていた。こちらではXperia Z3 Compactを使用し、従来の音源とハイレゾーディオの聞き比べが可能となっていた。

▲ハイレゾオーディ体験ブースではXperia Z3 CompactでハイレゾとMP3の聞き比べができた。
比較のためとは言え、MP3はローパスフィルターを通したような音に感じた

なお、DSEE HXやハイレゾオーディオを楽しむには、ハイレゾオーディオに対応した本格的なヘッドフォン・イヤフォンが必要だ。ドコモでは全機種ハイレゾオーディオ対応に伴って、ソニー製ステレオヘッドフォン「MDR-10RC」をdocomo selectでも販売する。家電量販店だけではなくドコモショップなどでもハイレゾオーディオに対応したヘッドフォンの購入が可能となる。

▲docomo selectで取扱うソニー製ステレオヘッドフォンMDR-10RC

カメラ機能、音楽再生機能がフルスペック、そして操作しやすいコンパクトさを実現する4.6インチディスプレイ搭載のXperia Z3 Compactの登場を歓迎したい。

なお、Xperia Z3 Compactの予約受付は全国のドコモショップや公式通販サイトのドコモオンラインショップなどで開始されている。

(記事:mi2_303

【情報元、参考リンク】
ドコモオンラインショップ/Xperia Z3 Compact製品ページ
NTTドコモ/Xperia Z3 Compact製品ページ

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