タイのTrueMoveのプリペイドSIMでLTEを利用する最も簡単な方法は、LTEパッケージのプリペイドSIMカードを購入して使う方法です。
TrueMoveのLTE対応プリペイドSIM |
上記のTrueMoveのLTE対応プリペイドSIMカードは、販売価格が299バーツ(約1,000円)となっており、500MBのモバイルデータ通信が利用可能な状態で販売されています。
SIMカードのパッケージに「4G LTE」と書かれている通り、4G LTEサービスが利用可能なプリペイドSIMとなっており、対応端末にSIMカードを挿すだけでLTEが利用可能になるので非常に手軽です。そのため、TrueMoveのプリペイドSIMでLTEの高速通信を利用したい方にはオススメです。
ただし、筆者がタイを訪問した7月末の時点では、このSIMカードが発売されてから日が浅いためか、取り扱っているお店はそれほど多くなく、入手には少々手間がかかりました。最終的にはMBKの4FにあるTrueMoveのショップで購入することができましたが、TrueMoveのショップでも店頭にSIMカードのパッケージが並べられているわけではなく、ショップのスタッフに「4G LTE対応のSIMカードはあるか?」と聞くことで、店内から商品を取り出して貰うことができました。
TrueMoveのショップでSIMカードを購入 |
現地でのコミュニケーションに自信が無い場合は、購入を希望するSIMカードのパッケージ画像を見せると手っ取り早いです。なお、筆者が訪問した時点ではバンコクの玄関口であるスワンナプーム空港のTrueMove空港カウンターでは、こちらのパッケージは取扱いされていませんでした。
プリペイドSIMカードを購入する以外の方法としては、4G LTE対応と書かれていないプリペイドSIMカードを使って、4G LTEを利用する方法があります。
TrueMoveのプリペイドSIM向けのLTEサービスは、音声通話もセットになった「iSmart」やデータ通信のみの「iNet」などのパッケージに登録することで利用が可能になるため、4G LTE対応と書かれていないSIMカードでも、これらのパッケージに登録することでLTEが利用可能となります。
実際に「3G TOURSIT INTER SIM」を購入して必要な残高を追加し、iSmartやiNetのパッケージに登録することで、LTEに接続が可能となっていることを確認できました。
3G TOURIST INTER SIMでLTEに接続 |
3G TOURIST INTER SIMでLTEに接続(アップ) |
4G LTEがパッケージに含まれていないSIMカードを購入してLTEを利用するための手順は以下になります。
- 1. プリペイドSIMカードを購入する
- 2. 必要な残高(最低300バーツ)をプリペイドSIMにチャージする
- 3. iSmartまたはiNetのプランに登録する
iSmart、iNetのパッケージ内容は以下になります。
※プランは2014年8月14日現在。
■iSmartプラン一覧&登録方法
iSmartパッケージ内容 情報元:4G iSmart |
- iSmart 299:THB 299 通話100分間 データ通信量 500MB – *900*1229#
- iSmart 399:THB 399 通話150分間 データ通信量 750MB – *900*1239#
- iSmart 499:THB 499 通話250分間 データ通信量 1GB – *900*1249#
- iSmart 599:THB 599 通話300分間 データ通信量 1.5GB – *900*1259#
- iSmart 699:THB 699 通話400分間 データ通信量 2GB – *900*1269#
- iSmart 899:THB 899 通話500分間 データ通信量 3GB – *900*1289#
■iNetプラン一覧&登録方法
iNetパッケージ料金容 情報元:4G iNet |
- iNet 299:THB 299 データ通信量 500MB – *900*1329#
- iNet 399:THB 399 データ通信量 1GB – *900*1339#
- iNet 599:THB 599 データ通信量 2GB – *900*1359#
- iNet 899:THB 899 データ通信量 5GB – *900*1389#
筆者は「iSmart 299」への登録を、Trueショップの店頭で行って貰いましたが、iSmartへの登録完了を知らせるSMSには、データ通信量が「1GB」と記載されており、Webサイトに記載されている通信量(500MB)よりも多い通信量が利用可能でした。もしかしたら、Webサイトに掲載されているパッケージ内容が古いのかもしれません……。
※プラン一覧の説明は、Webサイトに掲載されている内容について説明しています。
登録完了のSMSには容量が1GBと記載 |
今回は主に、Nexus 5を使ってTrueMoveのLTEを利用しました。
Nexus 5ではAPNが自動設定されましたが、手動設定する場合は以下の設定を参考にして下さい。
[APN設定情報]
APN:internet
ユーザ名:true
パスワード:true
APN:internet
ユーザ名:true
パスワード:true
LTEに接続された状態でスピードテストを行ってみると、下り通信速度が8.67Mbps、上り通信速度が13.24Mbpsと、スマートフォンでの利用では必要十分な速度が得られました。
LTEでスピードテスト |
TrueMoveのLTEの対応エリアはバンコクの中心部などに限定されており、バンコク市内でもLTEから3Gに切り替わってしまうことはありましたが、3Gでも通信速度が極端に遅いことも無く、快適な通信環境が得られました。唯一の難点は一部の端末でLTEに接続ができなかったことです。
TrueMoveのLTEでは、日本でもNTTドコモ、KDDI、ソフトバンクモバイルの3社が利用する2100MHz帯(Band 1)が使われており、SIMロックを解除したドコモ端末はじめ、LTEをサポートする機種の多くで利用が可能な周波数帯となっていますが、筆者が使っている海外版のGALAXY Note 3(N9005)では、TrueMoveのLTEに接続することができませんでした。
SIMフリー版のGALAXY Note 3はLTE接続できず |
具体的な挙動としては、上記画像の通り、モバイルネットワークからLTEの項目が表示されなくなり、W-CDMAおよびGSMに関連する項目が表示され、LTE接続ができなくなる。という状態です。
同様の現象は、マレーシアでGALAXY Note 3(N9005)を利用した際にも発生しましたが、原因と対応方法は不明です。
詳細な原因と対応方法をお知らせすることが出来ないのが申し訳ないのですが、本来はLTEが利用可能な端末であっても、LTE接続が利用できないケースがあるようですので、この点については注意した方が良いでしょう(とは言え、GALAXY Note 3でも3Gについては問題なく利用ができました)。
記事執筆者プロフィール
島田純
ブロガー/フリーライター
Twitter:@shimajiro、ブログ:shimajiro@mobiler
ブログとモバイルと旅が好きなフリーランスのブロガー/ライター。
モバイルWi-Fiルータやデータ通信関連が得意です。
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本コラムは毎月第1・第3火曜日更新予定!
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