さて、僕は最近、ポータブルなBluetoothスピーカーをいくつか試してみたのだが、音質の向上にちょっと驚いた。特にインプレッシブだったのはBOSEの「SoundLink Bluetooth speaker III」だ。
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| SoundLink Bluetooth speaker III |
このスピーカーの兄弟モデルというか、よりコンパクトなモデルの「SoundLink Mini Bluetooth speaker」は昨年の価格.comのゴールドアワードを受けている製品で、コンパクトなボディにもかかわらず高音質なことを多くの人が評価したようだ。
僕が試した「SoundLink Bluetooth speaker III」は、今年リリースされたモデルで、出力もボディも大きくなっており、当然、音質も向上していると考えられる。ちなみに僕はminiのほうは試していない。
このスピーカーで聴く音楽や映画の音はなかなかのものだ。
リビングで友達と集まって楽しむときのBGMとしても十分に使えるような音質クオリティ、パワーを持っている。言うまでもなく、Bluetooth接続なのでiPhoneでもAndroidでも使うことができる。
逆に言うと、スマートフォンとこのスピーカーだけで普通の人がちょっと音楽を楽しむような用途をカバーできてしまうのだ。
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| スマートフォンとBluetoothスピーカーで音楽を気軽に楽しめる |
昔の若者はパーソナルに音楽を楽しむためにはラジカセを持っていたのだが、今の若者であれば、スマートフォンとBluetoothスピーカーで音楽をパーソナルに楽しめてしまう。さらに、もう少し範囲を広げて、4～5人の友達や家族複数人で気軽に音楽を楽しむためにも使える。
最近のスマートフォンは大画面化の流れも激しく、5.5インチ級のスマートフォンであれば、「U-NEXT」や「Hulu」などで個人で動画を楽しむにも十分なサイズだ。動画視聴の場合もこの種のスピーカーを使えば迫力のある音を出すことができ、スマートフォン単体で視聴するよりも映画やドラマを楽しむことができる。
Bluetoothスピーカーは家庭内のスマートフォンのポジションを「メディアセンター」へと大きく変えることができる。スピーカーによる高音質化で、メディアの楽しみは大きく変わる。
以前、僕はこの連載でも、これからスマートフォンは何かと繋がることで進化していくという話をしたが、これもそんな進化の一つつだろう。Bluetoothスピーカーは以前から存在していたし、すでにこういう使い方をしているユーザーも多いと思うが、ここ数年で進化を続け、ラインナップが増え、環境が整ってきた。
今や、スマートフォンではサブスクリプション型サービスでストリーミングで音楽や映像を無限に楽しむことができ、Bluetoothスピーカーとの組み合わせでそれをより本格的なものにすることもできる。メディアはまた一つコーナーを回ったな、という気がしてしまう。
記事執筆者プロフィール
一条真人
ITジャーナリスト
Twitter：@ichijomasahjito、Facebook：masahito.ichijo、
ブログ：一条真人メモ
クラウドサービスからスマートデバイス、デジタルAVまで、デジタル関連のアイテムが大好き。「ハッカー」（日本文芸社）、「PCプラスワン」（笠倉出版）などパソコン雑誌の編集長を経て、小説なども出版して現在にいたっています。PC、IT関連の本は50冊以上書かせてもらいました。スマートフォンは初代Xperia（あまりに美しいデザイン！）、iPhoneなど数機種使っています。
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本コラムは毎月第2・第4火曜日更新予定！
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