ASUS MeMO Pad 8発表会 |
次から次に新しい製品を発表してくる手数の多さがASUSの特徴とも言えるが、今回の製品はひと味違う新しい試みがなされている。
今まで、ASUSのスマートフォンもタブレットもSIMフリーであることが日本国内での特徴の一つだったわけだが、今回の製品はau(KDDI)と共同開発し、auの「4G LTE」に対応しているのだ。
本記事ではそのASUS MeMO Pad 8の発表会のレポートをお届けしたい。
au 4G LTEに対応するこの製品はKDDIとの共同開発 |
■シンシア登場
発表会イベントでは、ASUS JAPANマーケティング兼広報担当のシンシアさんの挨拶からはじまり、「ASUSタブレットの歴史」、「2013年に日本のAndroidタブレットでシェアナンバーワンになった」ことなど、最近のASUSの歩みが紹介され、
「今回発表するのはキヤリア通信対応モデル」「日本人の『欲しい』をインテルと共に形にした」「日本で最初に発売し、今後、世界展開していく」など、ASUS MeMO Pad 8のことが説明された。
広報担当のシンシアさん |
ASUS Androidタブレットシリーズの歴史 |
「ジブン時間、充実。」がキャッチコピー |
■KDDI相沢氏
続いて、KDDIの相沢氏のプレゼンでは、ASUS MeMO Pad 8が「auとASUSの共同開発」であること、「インテルの最新プロセッサを搭載している」ことなどが紹介され、「狙いは女性が持ち歩きたいタブレット」であることだとした。
KDDI 相沢氏 |
こだわりのポイントとして、1つ目にはカラーがあり、「選べる3色」で、「特にピンクが良い仕上がりだと思う」ということだ。
もう1つは「サイズと軽さ」であり、8インチというサイズは「女性にも持てるサイズ」「外に持ち出せるサイズ」「電車の中でも雑誌のように片手で持てるサイズ」であり、使い勝手の良いサイズになっているという。
そして、肝心のモバイルデータ通信機能にも触れ、「デビュー割で1万円引き」であることを紹介し、月々の利用料金がデータシェアキャンペーン(スマホセット割)により3,150円であること、そして現在、au回線が「800MHzで人口カバー率99%」に達していることが紹介された。
デビュー割 |
スマホセット割 |
■ASUS大村氏
ASUS JAPANシステムビジネス部のテクニカルプロダクトエンジニアの大村一郎氏が登場した。
大村氏 |
コンセプトは「ジブン時間、充実。」ということで、「ソファでくつろぎながら使って欲しい」ということだ。
「ジブン時間、充実。」がキャッチコピーで、3色から選べるカラーも特徴 |
「デザインにこだわって開発」し、前述の通り、「カラーは3色。ホワイト、ピンク、ブルー」を用意している。「軽さは約301g」で、これは「ペットボトルと同程度」の重さになり、「LTE対応8インチ・タブレットとしてはかなり軽量」になる。
サイズに関して、大村氏によれば、「8インチサイズは良いところ取り」になるのだという。「7インチより大きく、10インチよりコンパクト」だとした。当たり前と言えばそうだが、バランスの良いサイズ帯ということになる。
また、「Windowsタブレットで8インチを出したところ好評」だったということで、「旬なサイズなのでは」と考えているようだ。
■革新性
続いて、ASUS MeMO Pad 8の革新性の話に移った。「日本初の高速なインテルCPUを搭載」、「傷つきにくいゴリラガラス3を採用」などの点がアピールされた。
ASUS MeMO Pad 8には「読書モード」と呼ばれるモードが搭載され、この機能をオンにすると「画面表示の色味が変わって、ブルーライトが軽減される」ため、電子書籍を読む際などに疲れにくい。そのため、ASUS MeMO Pad 8は電子ブックリーダーとしても良いということだ。このあたりの機能も女子向けに良い部分なのかもしれない。
そして、ユーザーインターフェースは「ASUS ZenUI」を採用し、使いやすく設計されている。
このASUS ZenUIでは、「ロック画面にスケジュールが表示されるのが便利」であり、「やることリスト」も表示されるなど、スケジュールを素早くチェックしやすいという。
■カメラ機能
カメラ機能では「スマートリムーブ」機能を搭載し、「撮影時に入り込んでしまった人を簡単に削除できる」ようになっている。この機能は「動きを検知」して処理しているのだという。確かに旅先などで記念写真を撮る時に、人が横切ったり、思わぬ形で入り込んでしまうことがあるので、便利な機能だろう。
また、「オールスマイル機能」では、撮影時に複数の顔を撮影し、「簡単に個々の良い笑顔の顔を選択できる」という。この機能も便利かもしれない。
■インテル
次にインテルの執行役員の土岐英秋氏が登壇し、「僕もMeMo Padを使っている」とアピールした。
インテル執行役員の土岐英秋氏 |
そして、「2014年はインテルCPUが売れた年」として良い年だということだ。インテルでは「130以上の製品」をリリースしており、エントリーからパフォーマンスレベルまでカバーしており、さらには「WindowsおよびAndroidに対応」し、幅広く使われていることが紹介された。
ここでもASUS MoMO Pad 8の重さに触れ、「数年前のリサーチでは女性が持ち歩ける重さは300gということだった」ということで、「ついに実現した。期待している」と述べている。
続いて、CPUのパフォーマンスの話に移り、今回のASUS MeMO Pad 8に搭載されるのはZ3580(2.33GHz クアッドコア)で、世界初搭載になる。前モデルよりも「性能を上げて省電力」になっている。
前モデルとの比較ベンチマークも表示された。公平性をはかるために「ディスプレイ解像度、メモリはあわせて測定」したという。「数値的にパソコンなどと異なり、2倍以上の高速さを実現できており、ちょっと興奮する」と楽しげに話していた。
(左)プラットフォームとしての性能 ユーザーエクスペリエンス2.9倍、 (中央)アプリの性能 2.41倍、 (右)グラフィックスベンチ 2.73 |
■台湾のASUS本社が気になる
イベントではこの後、タッチ&トライの時間となり、ASUS MeMO Pad 8を軽く触ってみたが、これだけ高速になると、ちょっと触っただけではそのパワフルなパフォーマンスを感じることも特になかったので、借りてきてから本格的に触るつもりだ。おそらく、ある程度重い処理を必要とするシーンでないと、いかにパワフルか、ということは判断できないだろう。また、ボディは非常に軽く、毎日カバンに入れて持ち歩けそうだ。
ASUS MeMO Pad 8実機 |
シンシアに挨拶をしようかと思ったのだが、やたらに人に囲まれているので諦め、他の広報の方と話をすることにして、その人を待ってソファでダラダラ寝ていたら、ケータイジャーナリストの太田さんに発見され、「何してるんですかー」と突っ込まれた。
さらに、その日は間違えて「Supeface Pro3」の発表会でもらった「Surface」の文字が入ったTシャツを着ていたため、「そのTシャツはないですよね」とASUSの人にも突っ込まれたので、「わかりました。ASUSのTシャツください」と即答しておいた。
「Tシャツは差し上げられないですけど、台湾のASUS本社ではASUSグッズをいろいろ売ってるんですよね」と言ってASUSロゴの入った財布を見せてくれたので、「ああ、ASUS本社に遊びに行きたいなー」、「ぜひ来てくださいよー、アハハハ!」、「マジで行きますよ、アハハハ!」という会話をして帰ってきた。
だんだん、台湾のASUS本社に行きたい気がしてきたな。
(記事:一条真人)
【情報元、参考リンク】
ASUS MeMO Pad 8製品ページ