Xperia Z2 Tablet本体 |
■ディスプレイの表示性能
Xperia Z2 Tabletのディスプレイの表示クオリティのレベルの高さはAmazonのタブレット「Kindle Fire HDX 8.9」などと比較しても痛感することだ。Kindle Fire HDX 8.9にしても特に表示能力が低いという事は無く、表示性能は高いのだが、やはり、テレビの開発で培ってきた高度な技術を持つソニーがガチで作ったタブレットとは違いを感じざるを得ない。
左がXperia Z2 Tabletで、右がKindle Fire HDX 8.9 |
例えば、現在の動画配信サービスでは、地上デジタル放送やブルーレイなどと比べて、やはり解像度が低いとか、圧縮の関係で映像がノイジーだとかいうことが起きるのだが、Xperia Z2 Tabletではそれを「X-Reality for mobile」という超解像技術で補正してくれるため、他の端末で視聴するよりもクリアな映像で楽しめてしまうのだ。この超解像技術もソニーのテレビで培った技術だ。
これはXperia Z2 Tabletで動画配信サービスの各動画を視聴したり、他の端末でのそれとを比較すると実際に体感できるレベルだ。
■サウンド
また、音に関しても、ボディーは非常に薄いものなのだが、ステレオスピーカーでなかなか良い音を出している。さらに、仮想サラウンド機能の「S-Force フロントサラウンド」によって、映画などの音を臨場感のある音で聴くことができる。この「S-Force フロントサラウンド」によるサラウンド感もなかなかのものだ。
Xperia Z2 Tabletの「S-Force フロントサラウンド」は、ユーザーが両手でボディーの左右を持って視聴している時のような距離感で最適化されているようで、両手で持って視聴しているときや、それと同程度の距離での視聴時にサラウンド感を強く感じる。
■美しいデザインのボディ&防水仕様
それにしてもXperia Z2 Tabletは軽くて薄い。厚さは僅か6.4mmで、重さは約426gしかない。これは10インチのタブレットにおいては世界最薄最軽量なのだという。
iPhone 5sよりも薄い |
この軽さのおかげで、10インチ級タブレットにもかかわらず、Xperia Z2 Tabletは持ち歩く気にさせてくれる。まぁ、僕がほかに持っている10インチ級タブレットは第三世代のiPadなので、そもそも重すぎて全く持ち歩きたくならないわけだが、iPad Airと比較しても薄く軽い。
軽いので片手でも持ててしまう |
しかも、このボディーは防水なのがナイスだ。防水性能の実レベルは、端末を壊してしまうのが怖くて厳密にはテストしていないが、お風呂などで映画やドラマを見るのは楽しんでできている。
このXperia Z2 Tabletが防水仕様であることを活かし、ソニーモバイルコミュニケーションズは「Xperia Z2 Tablet バスルームセット」と言う、Xperia Z2 Tabletをお風呂で楽しむためのセットまで販売している。今回はこのセットは試していないが、お風呂でXperia Z2 Tabletを使いたい人には面白いかもしれない。
→「Xperia Z2 Tablet バスルームセット」のページ
バスルームセットも販売されている |
■その他の特徴
Xperia Z2 Tabletのその他の特徴をまとめておきたい。
本体には16GBもしくは32GBのストレージ容量を備えているが、microSDカードスロットを搭載し、最大で128GBのmicroSDXCカードにまで対応するので、保存したデータが多い方にはいいだろう。大容量の写真、動画、音楽ファイルなどをたくさん持ち運びたい場合に便利だ。OSはAndroid 4.4で、メモリは3GB、プロセッサはQualcomm Snapdragon 801クアッドコア2.3GHz、メインカメラは約810万画素、サブカメラは約220万画素などだ。
■どんな人に向くのか?
Xperia Z2 Tabletは、やはりタブレットにAV機能を求めている人に向いているだろう。映画やドラマを楽しみたい人には絶対のお薦めと言える。また、10インチ級タブレットとしては軽量なので、ノートPCと一緒に持ち歩いて仕事などに使うという用途にも使えるだろう。
(記事:一条真人)
【情報元、参考リンク】
ソニーモバイルコミュニケーションズ/Xperia Z2 Tablet製品紹介ページ