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KDDI、日米間光海底ケーブル「FASTER」の共同建設協定締結。世界最大規模60Tbps、約9千kmの海底ケーブルを建設へ

KDDIは11日、China Mobile International(中国)、China Telecom Global(中国)、Google(米国)、SingTel(シンガポール)、Global Transit(マレーシア)と総建設費約3億ドル(約306億円)を投資し、日本〜米国間光海底ケーブル「FASTER」の共同建設協定を締結したと発表した。

FASTER

また、NECとの間でFASTERのシステム供給契約を発効したことも明らかにされている。

FASTERは、日米間を直接結ぶ、総延長約9,000kmの光海底ケーブルで、2016年度第1四半期の運用開始を予定している。その伝送速度は、世界最大規模となる初期設計容量60Tbpsを実現する予定で、これは最新の高品質の光ファイバーケーブルとDWDM技術(Dense Wavelength Division Multiplexing。高密度波長分割多重方式)によるものとされる。

現在、スマートフォンやタブレットが普及し始めたことで、トラフィックが爆発的に増加している状況にあり、そのようなトラフィック増大に対応する重要なプロジェクトになる。

日本側は、KDDIの千倉第二海底線中継所(千葉県南房総市)、南志摩海底線中継所(三重県志摩市)の2カ所に陸揚げし、既存のUnityやSJC等の光海底ケーブルとシームレスに接続するという。

千倉第二海底線中継所は、津波の影響を受けないよう、海抜約28mの高台に位置する海底ケーブル陸揚局で、米国・アジア方面への国際通信の重要なハブとして機能する。

また、耐震強度は震度7までに対応する。

【情報元、参考リンク】
KDDI/プレスリリース

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