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【取材レポート】進化した「HTC J butterfly」(HTL23)の実機をチェック!【au2014夏モデル】

HTCは19日、都内で「HTC Conference 2014」を開催し、au向けスマートフォン「HTC J」シリーズの第4弾となる「HTC J butterfly HTL23」を報道陣に公開した。ベースモデルとなる「HTC butterfly 2」は9月2日に台湾での発売が予定されているが、日本ではHTC J butterfly HTL23として8月29日に先行発売となる。また、台湾以外に香港、インド、マレーシア、シンガポール、タイの大手キャリアからもHTC butterfly 2の発売が予定されている。

▲3度目のアンバサダー就任となる乃木坂46のメンバーも駆けつけた

今回は、シリーズ4代目となったHTC J butterfly HTL23の進化ポイントを中心に紹介していきたいと思う。

HTC NIPPON 代表取締役社長 村井良二氏によると、HTL23には4つのこだわりのポイントがあるという。その4つのポイントとは「デザイン」「カメラ」「音楽」「使い心地」。

初代の「HTC J butterfly HTL21」もデザインは評価されていたが、新しくなったHTC J butterfly HTL23もフラットな前面と柔らかい曲線で構成された背面デザインコンセプトを継承しつつ、無駄な線をなくすよう、さらにシンプルでエレガントなデザインとなっている。

▲薄さを強調するデザインが継承されている

カラーにもそれぞれ意味を持たせており、陶器のような白い「キャンバス」、漆のように光沢の中でパールが輝く「ルージュ」、深い青を表現した「インディゴ」と、それぞれのカラーへのこだわりも解説された。

▲カラーリングと表面加工にも違いを持たせている。キャンバス(白)はサラサラしたマットな質感

▲左側面には128GBに対応したmicro SDカードスロット(写真=上)、
右側面にはボリュームキーとnano SIMスロットがある(写真=下)

▲上面には電源キーと赤外線ポート(写真=上)、
下面にはmicro USB端子とイヤフォン端子がある(写真=下)

メインカメラは約1300万画素のカメラ用センサーに加え、奥行きセンサー(画素数は約200万画素)を搭載した「DUO CAMERA」が特徴で、当然ながらレンズも2つ搭載している。被写体の奥行き情報も記録することで立体的な画像加工が可能となる。その機能の一つが、被写体をタッチするだけでピントの位置が変えられる(被写体以外がボケる)「U Focus」機能だ。他機種でも連続撮影によるぼかし機能があるが、DUO CAMERAの場合は専用モードに切り替えることなく、普通に撮影した写真に対して後から加工ができる点が優れている。

▲DUO CAMERAの説明パネル

▲撮影後にU Focus機能で遊ぶことができる。ボケの量も左のスライダーで変更可能だ

▲奥の女性をタッチするとピント位置が変わり、手前の女性がボケた

その他に、被写体と被写体の間に写真を合成する機能や、端末を傾けると立体的に視点が変化する機能なども楽しめる。専用モードを意識して撮影することなく、後から写真に対して様々な処理を加えることができる面白い機能だ。

自撮り用に使われるフロントカメラは、従来通りの広角レンズなのはもちろんだが画素数が500万画素に増えたことで、本格的な撮影が可能となった。フロントカメラの特徴は画素数だけではなく、専用カメラアプリを使用せずに手軽に手書き文字やデコレーションも楽しめることだ。

▲自撮り機能も日本初の500万画素のフロントカメラで楽しめる

動画撮影はフルHD(1920×1080ドット)が可能だが、4K(3840×2160ドット)での撮影には対応していない。

音楽機能は、限定色となるオレンジ色のケーブルの「JBL ハイパフォーマンス インイヤー ヘッドフォン」が同梱され、買ってすぐに高音質で音楽を楽しめるという点がアピールされていた。発表会では世界の劇場やブラジルワールドカップのスタジアムでもJBLの優れた音響システムが選ばれていると紹介された。

▲老舗音響メーカーのJBLについての紹介が行われた

HTC J butterfly HTL23には、このJBLのイヤフォンと組み合わせることで効果が発揮される「LiveStage」機能も搭載されている。LiveStageは、イヤフォンをしていてもスピーカーで聴いているような開放的な音場を再現するという機能だ。

▲音の反射をシミュレートし、LIVESTAGE DSPで信号処理を行ってイヤフォンに伝えるという図

▲JBL LiveStageは設定でオン・オフ可能だ。
付属のイヤフォン以外でもLiveStage効果が得られるように別の設定も用意されている

▲オレンジ色のケーブルのイヤフォンと、同じカラーコンセプトのポーチも付属する

HTC J butterfly HTL23本体には、「HTC J One HTL22」のデュアルフロントステレオスピーカーが継承されており、この内蔵スピーカーでも音楽や動画を高音質で楽しめることが新たなセールスポイントとなり、隙のない端末に仕上がっていると感じた。

▲本体スピーカーでも広がりのあるサウンドが楽しめる

使い心地という部分では、UIが癖のないシンプルなものとなっている。使いやすくなるように細かい部分にまで手が加わった「HTC Sense 6」は進化している。しかも、さらに使い心地を良くするために、画面オフの状態から様々な機能を呼び出せる「モーションローンチ」という機能が搭載されている。

▲モーションローンチ機能をはじめとするHTC J butterfly HTL23の機能紹介パネル

画面をダブルタップすると起動する機能や、画面をスワイプする方向でロック解除や「HTC BLINKFEED」、音声ダイヤルが起動するなど、直感的な操作も可能だ。さらに、縦から横に回転させてボリュームキーを押すとカメラ起動、着信時には耳に当てるだけで通話が可能になるといったジェスチャー機能も盛り込まれている。

また、使い心地とデザインの融合とも言うべき別売アクセサリーの「Dot View Case」も紹介された。

カバーの隙間からLED掲示板のようにドットで情報を確認できるユニークなこのケースは、HTC J butterfly HTL23のアプリ機能と連動しており、着信時にはカバーを開けずにスワイプ操作で通話や終話が可能となる。さらに、カバーを閉じたまま着信履歴を表示して電話をかけ直すことも可能で、簡単な電話操作ならカバーを開けることなくシンプルに行える。

▲オレンジ、ブルー、グレー3色のDot View Case。ボディーカラーとのマッチングも良い

▲背面にはHTCロゴが入る

時計などが表示される画面の背景も変更可能で、撮った写真などから簡単にDot View Case用の壁紙を作成できる。面白いのが、LED風の表示は元画像も同様にドットパターンからなっている点だ。カバーのドットパターンは穴が開いているのではなく、薄いフィルムが表面を覆っている。

▲カバーを透かしてみると、スピーカー部分以外はフィルムで保護されている。
左下の穴が埋まっている部分にマグネットが入っている

▲LED風の表示がユニークだ

▲Dot View Case用の壁紙の一つ。元画像もドット絵風になっている

▲防水防塵、CAとWiMAX 2+対応など、様々な機能に対応する

HTC J butterfly HTL23は、ハイパフォーマンスのプロセッサを搭載し、ハードウェアスペック的に不満となる点はなく、初心者から上級者まで長く使っていける満足度の高い端末であると感じた。

また、メインカメラのDUO CAMERAも複雑な操作をせずに遊べるので、写真撮影・閲覧に新しい楽しみ方が加わりそうだ。

発売日は8月29日の予定だ。

(記事:mi2_303

【情報元、参考リンク】
au/HTC J butterfly HTL23製品紹介ページ

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