【島田純のMobile×Travel】第26回：マレーシアのプリペイドSIMでLTEを使う - Celcom編

GAPSIS編集部 2014年7月29日

今回はマレーシアの通信事業者「Celcom」のプリペイドSIMカードでLTEを使う方法を紹介します。

SIMフリーのモバイルWi-Fiルータ「E5776」でCelcomのLTEを利用

CelcomのSIMカードは、クアラルンプールにあるクアラルンプール国際空港、KLIA2の到着ロビーを出てすぐに見えるCelcomのショップで購入することができます。

KLIA2にあるCelcomのショップ

KLIA2にあるCelcomショップの左隣には、同じく通信事業者の「Maxis」のショップが入っており、通信事業者に特にこだわりは無いと言う方は、MaxisかCelcomのどちらか空いている方でSIMカードを購入する、というのも良いでしょう。

Celcomのショップにて「プリペイドSIMカードを購入したい」とスタッフに伝えると、滞在期間などを質問されるので、LTEを使いたい場合は「LTEを使いたいので、Monthlyプランに登録して欲しい」と言いましょう。

購入したCelcomのプリペイドSIMパッケージ

前回のMaxis編で紹介したのと同じく、CelcomもLTEを使うためにはインターネット接続の『Monthlyプラン』に登録する必要があるため、短期の滞在では通信費が少々割高になってしまう点は注意が必要です。

Celcomのプリペイド向け月額プラン

今回は「Mobile Internet mBasic」に登録しました。データ通信量は1GBで、料金はRM 38（約1,200円）となっていますが、今回についてはプロモーション期間中とのことで通信量は1.5GBでした。プリペイドSIMカードの代金と合わせた支払総額はRM 49（約1,500円）です。
※「Mobile Internet Monthly」のプランには更に安い「Mobile Internet mLite」（RM 28）があるのですが、こちらのプランでもLTEが利用可能かは未確認ため、次回の渡航時に確認したいと思います。

LTEを利用するためにはMonthlyプランに登録するため、少々割高にはなってしまいますが、それでも日本の各キャリアの提供する国際ローミングサービスの上限金額の2,980円／日と比べると、約半額でLTEの高速通信が利用できるのは助かります。

ショップ店頭にてプラン登録が完了すると、その場ですぐにLTEが利用可能になります。「LTEを使いたい」と言うと、毎回「エリアが限定されている」と言われますが、KLIA2内でもLTEが利用可能であったように、思っていた以上に広いエリアでLTEが利用可能だった、というのが筆者の感想です。

KLIA2ターミナル内でもLTE接続可能

なお、上の画像で使っている端末は、ドコモのモバイルWi-Fiルータ「HW-01F」です。ちなみに、同機種向けには7月14日にLTE国際ローミングに対応するソフトウェアアップデートが公開されています。

Celcomが使用しているLTEの周波数は1,700MHz帯（Band 3）と2,600MHz帯（Band 7）の二つで、日本国内で販売されているドコモ端末をSIMロック解除した場合は、Band 3エリアでLTEを使うことができますが、Celcomの本来のLTEエリアよりもエリアが狭くなってしまう点には注意が必要です。

Maxisと同様にCelcomもAPNは任意の値で接続が可能となっているため、SIMロック解除したドコモのスマートフォンでテザリングを使うことができますので、モバイルWi-Fiルータを使わずに、スマートフォンのテザリングを使う場合でも安心できます。

前述の通りAPN設定は任意の値で通信ができますが、参考までに海外版のGALAXY Note 3（N9005）に設定されたAPN設定は以下になります。

[APN設定情報]
APN：celcom.net.my
ユーザ名：空白
パスワード：空白

GALAXY Note 3（N9005）に設定されたAPN

APNについては上記以外の値でもLTEを含むインターネット接続が利用可能でした。

今回利用した端末の中では、GALAXY Note 3（N9005）のモバイルネットワークがなぜか「W-CDMA／GSM」に設定されてしまったため、再度「LTE／W-CDMA／GSM／GSM」に設定しなおさないと、LTEに接続することができませんでした。プラン登録などに問題が無いにもかかわらずLTEに繋がらない場合は、モバイルネットワーク設定のネットワークモードを見直してみると良いかもしれません。