第1回/第2回
Wi-Fi WALKER WiMAX 2+ NAD11(※ブラックモデルはモック) |
第3回目の今回はNAD11をスマートフォンで使う際に便利なアプリ、NAD11(WiMAX 2+)の料金、まとめ、そしてUQコミュニケーションズ、ニフティ、ビッグローブなどが実施しているキャンペーン情報などを紹介したい。
≪アプリ「NEC WiMAX 2+ Tool」について≫
NAD11にはスマートフォン用のアプリ「NEC WiMAX 2+ Tool」が用意されている。現在はAndroid版の「NEC WiMAX 2+ Tool for Android」のみで、iOS版は後日リリースの予定。アプリは無料でGoogle Playからダウンロードできる。
アプリでは電波状況、Wi-Fi接続状況、バッテリー残量がトップページに表示される。トップページではその他に休止状態への移行、リモート起動、HSモードとNLモードの切替(ハイスピードモードとノーリミットモード)、WiMAX回線とWi-Fiスポットの切替操作を行うことができる。
NEC WiMAX 2+ Toolのトップ画面 |
また、「情報表示」アイコンをタップするとWAN側IP表示、ファームウェアバージョン、現在の通信量、上限の通信量(※この数値は「クイック設定Web」で自分で変更できる)の表示のほか、端末の再起動やWAN側通信の確認、各種設定ページへ移動できる。各種設定ではプロファイルの設定、常駐アプリを利用するかどうかのチェック、クイック設定Webやオンラインサポートなどへのリンクが用意されている。
左:トップ画面で「情報表示」アイコンをタップするとこの画面が表示される。
右:「各種設定」画面
基本的にスマートフォンで利用する方はこのアプリを入れておいた方がいい。「クイック設定Web」はブラウザでブックマークしておけばすぐアクセスできるが、アプリを入れておけばその必要もないのでスマートだろう。
また、NAD11ではアプリからリモート起動できるが、この機能は有効に設定していないと使えない。有効にしておいた方が便利ではあるが、バッテリー消費が若干増えるので、連続休止状態の時間が減る点には注意したい。オフ設定の場合で約500時間、オン設定の場合で約300時間の連続休止状態維持が可能とされている。
アプリは常駐させておくこともできる。これは先ほどの、常駐アプリを利用するかどうかのチェックボックスをオンにすれば利用できる。オンにすると通知エリアにバッテリー残量を示すアイコンが表示され、通知バーを開くと、バッテリー残量や電波強度などが表示される。タップするとアプリにそのまま移動できる。
左上にバッテリーアイコンが表示される。通知バーを下ろすと電波強度なども表示される。
個人的には常駐させる必要はあまりないように思うが、リモート起動は便利なので有効に設定して構わないように思う。とはいえ、カバンなどNAD11をしまっている場所から取り出して、電源ボタンを押して休止状態へ移行させたり再起動させる直接の操作がおっくうでないならオフにしていた方がより長時間使えるのでよいだろう。
ちなみにNAD11の情報確認や各種設定はスマートフォンのブラウザから「クイック設定Web」にアクセスして行うことができるので、設定の際にパソコンを必須とすることはない。パソコンを持っていなくても使えるので安心してほしい。
スマートフォンのブラウザで「クイック設定Web」を開いたところ。PC用レイアウトでの表示も可能。 |
《まとめ》
純粋なWiMAX/WiMAX 2+ルーターとしてはNAD11はオススメだ。HWD14はWiMAX/WiMAX 2+対応ルーターとしては実力がやや不十分であり、「au 4G LTE」を利用しない限り不満もあったと思う。逆にHWD14にはau 4G LTEという、WiMAX/WiMAX 2+よりも広大なエリアで通信ができるというメリットがある。
しかし、WiMAX/WiMAX 2+だけの通信性能を求めている方にはNAD11はオススメだ。筆者は今回、千葉県船橋市、市川市、浦安市、東京都の一部エリアでしか試用していないものの、電波状況が良ければ20Mbps以上は普通に出る印象で、場合によっては30台や40台も出る。逆に10Mbps以下のときもあるが、明らかにHWD14でのWiMAX/WiMAX 2+よりは良いと感じたので、WiMAXルーターのユーザーがNAD11に乗り換えるのは十分良い選択肢だと思う。
また、初めてWiMAX/WiMAX 2+ルーターを購入する方にも無難だ。そして、Wi-Fiで11acの5GHzが利用できる点も大きい。
注意したいのは契約期間が2年間と、WiMAXルーター時代と比べて倍に伸びたことだろう。筆者はNAD11のような端末を待っていたこともあり、この機会にNAD11に変えるつもりだが、契約期間が長いので、その点は注意したい。
端末自体の話に戻ると、WiMAX/WiMAX 2+の通信性能、Wi-Fi性能、機能面、操作面には不満はなく、薄型軽量であることも魅力。ただし、連続通信時間がWiMAX 2+の場合で最大約7時間とあまり長くないので、待機状態や休止状態を上手く活用しないと朝から晩までは持たないので工夫して使いたい。
《料金》
本体の価格はUQコミュニケーションズの公式通販サイト「UQ WiMAXオンラインショップ」では2,800円、クレードルセットで4,800円だが、ニフティやビッグローブ、ソネット、GMOとくとくBBなどのプロバイダ各社は1円や0円で提供している。
通信料金はUQ WiMAXオンラインショップで購入した場合、最大25ヶ月間は毎月500円引きで、月額3,696円。割引期間が終了すると月額4,196円になる(「UQ Flat ツープラス」)。
プロバイダ各社での月額通信料金も概ね3,500円前後だ。
《auスマートフォンとのセット利用》
auスマートフォンとセットで利用すると、auスマートフォンの月額料金が2年間に渡って最大で毎月934円安くなる「auスマートバリューmine」というキャンペーンを利用できるので、auスマートフォンを利用している方はかなりおトクだ。
ただし、この場合の契約プランは「UQ Flatツープラスauスマホ割(2年)」か「UQ Flatツープラスauスマホ割(4年)」になる。この2つのプランが「auスマートバリューmine」に対応している。
すでにauスマートフォンを持っている方の場合は、NAD11を対象プランで購入し、端末が届いたら「KDDIお客さまセンター」に連絡すれば「auスマートバリューmine」に加入できる。「KDDIお客さまセンター」は年中無休でオペレーター対応は9時から20時、au携帯電話からの場合は局番なしの「157」、au以外の携帯電話や一般電話からの場合は「0077-7-111」(無料)に掛ければいい。
auスマートフォンをNAD11の後に購入する場合は、まずは対応プランでNAD11を購入し、NAD11が届いたら「本人確認書類」「端末本体」「ICカード」を持参してauショップで手続きし、auスマートフォンを購入、そして「auスマートバリューmine」に加入するという流れになる。
《キャンペーン比較》
各社でキャンペーンが実施されており、キャッシュバック、商品券、タブレットなどが付いてくるので、その内容、そして契約途中での解約金の設定額などに注意しつつ選びたい。UQコミュニケーションズと直接契約したい場合はUQ WiMAXオンラインショップになるが、同ショップでの特典は3,000円分の商品券(JCBギフトカード)となっている。途中解約をする予定がないのであれば、プロバイダ各社のキャンペーンの方がお得だ。また、各社はHWD14やWiMAXルーターでもキャンペーンを実施している。それらについてはこちらの記事で確認してほしい。
■UQ WiMAXオンラインショップ
UQコミュニケーションズの公式通販サイト「UQ WiMAXオンラインショップ」では3,000円分の商品券(JCBギフトカード)をプレゼントするキャンペーンを実施している。
■ニフティ(@nifty)
ニフティのキャンペーンは2つ。キャッシュバック14,000円か「Nexus 7」(2013年モデル、ストレージ容量32GB)プレゼントのどちらかで、NAD11はクレードルセットが1円。月額利用料は24ヶ月間については@niftyの基本料250円込みで3,670円。もし@niftyの他のサービスも利用中であれば基本料250円はそちらで支払っているので追加で払う必要はない。また、初期費用として登録手数料3,000円が必要だ。キャンペーン期限は現時点では6月30日まで。
※Nexus 7とのセットについてはリンク先ページをスクロールすると下の方に記載されている。
■ビッグローブ(Biglobe)
ビッグローブは「Kindle Fire HD」か「Kindle paperwhite」のどちらか好きな方がプレゼントされる。さらに6ヶ月間の継続利用で5,000円がキャッシュバックされる。NAD11はクレードルセットで0円。月額利用料金は24ヶ月間は3,620円。この金額にはビッグローブの基本料金「ベーシックコード」の200円も含まれている。
■ソネット(So-net)
ソネットはタブレット「ASUS MeMO Pad HD 7」かソネットポイント20,000ポイント(20,000円分相当)プレゼントという内容で、月額利用料は24ヶ月間に渡って毎月500円引きとなる。NAD11はクレードルセットで0円。
→So-net モバイル WiMAXページ
※ページ内で「WiMAX 2+」のタブを選べばWiMAX 2+の情報が表示される。
■GMOとくとくBB
GMOとくとくBBは2種類のキャンペーンを実施中。キャッシュバック15,000円か、「Nexus 7」(2012年モデル、ストレージ容量32GB)のどちらか。NAD11の端末代は0円、初期費用0円、2年間の月額料金は3,609円。
【情報元、参考リンク】
・WiMAX 2+ルーター新製品「NAD11」発表
・UQコミュニケーションズ
・6月に実施中のWiMAX/WiMAX 2+ルーターに関する各社のキャンペーン/セール内容のまとめ
・UQ WiMAXオンラインショップ
・@nifty WiMAX2+
・BIGLOBE WiMAX 2+
・GMOとくとくBB WiMAX2+
・So-net モバイル WiMAX