TORQUE G01 |
尖っていると言ってもスペックではなくその使われ方だ。過酷な環境下で使用できることがウリのTORQUEは、米国国防総省制定の物資調達の標準である「MIL-STD-810G」に準拠している。auには過去にアウトドアを意識したタフネス・スマートフォンとして「G'zOne CAL21」があったが、TORQUEはその上を行く高耐久性スマートフォンという位置付けとなる。
カラーバリエーションはレッドとブラックの2色が用意される |
ブラックモデル |
レッドモデル |
端末のスペックは、OSにAndroid 4.4、プロセッサはQualcomm Snapdragon 400 MSM8928(1.4GHz クアッドコア)、メモリはRAMが2GB、ROMが16GB、ディスプレイは約4.5インチのHD解像度のIPS液晶、カメラは約800万画素のメインカメラと約200万画素のインカメラを搭載する。通信ネットワークは4G LTEと3Gに対応し、Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/acに準拠、Bluetoothは4.0だ。
ボディサイズは幅約69mm × 高さ約136mm × 厚さ約13.5mmで、重さは約185g(暫定値)となっている。最新の3Dゲームや写真が豊富な電子雑誌などの閲覧という用途にはCPUやディスプレイ解像度の部分で物足りないものもあるが、主な用途が通話やメール、カメラ、Webサイトの閲覧、SNSなどであれば十分なスペックだ。発表会場に展示されていた開発機はAndroid 4.4と2GBのRAMのおかげもあり、軽快に動作していた。
さて、話をTORQUEの尖っている部分に戻そう。TORQUEの高耐久性とはどの程度なのかというと、IPX5/IPX8の防水性能、IP6Xの防塵性能、高さ約1.22mから合板(ラワン材)に26方向から落下させる試験をクリアした耐衝撃性能、そして耐振動、耐日射、防湿、温度耐久、低圧対応、塩水耐久といった、精密機械としては悪条件どころかNGとなるような環境での試験をクリアしている。
低温・高温にも強いのでこのような環境でも問題ない |
水没させた状態。防水性能も高い。 |
防塵仕様なのでこのように砂に埋もれた状態でも問題ない。 |
低温となる雪山での動作や海上での作業などでも動作するということが、スマートフォンの利用シーンの幅を広げることにつながるわけだが、もっと身近な所ではお風呂も、精密機械にとっては防水に加えて防湿と温度耐久といった性能が必要となる。TORQUEはそれらの要求を満たす仕様を備えているわけだ。
また、MIL規格準拠というと特殊業務向けという印象を受けるかもしれないが、普段使う上でこれほど安心感のあるものはないだろう。
しかも、TORQUEは様々な環境下で動作するというだけのスマートフォンで終わっていないことも注目ポイントだ。このような環境下で使う我々ユーザーが自身が、様々な環境下でも操作できるような工夫がされている。
雪山や雨が降っているときなど、画面が濡れてしまうことがあると思う。また、作業現場や冬などに手ぶくろをしている状態もあると思う。TORQUEに搭載されたタッチパネルは濡れた状態や手ぶくろをした状態でも操作できるものとなっている。しかも、ユーザーが手ぶくろをしているのかどうかはTORQUEが自動で判別してくれ、タッチパネルのモードを手ぶくろをした状態のモードに切り替えてくれる。ちなみに水没した状態ではさすがにタッチパネルの操作はできないとのことで、あくまでも画面に水滴が付いて濡れた状態での動作になる。
他にも便利な機能が搭載されている。
電話の着信時に、タッチパネルの操作をすることなく、すぐに着信を受けられる、専用のダイレクトキーが本体左側面に搭載されている。このダイレクトキーを使えばすぐに電話に出られるので便利だ。しかも、片手での操作もしやすいので電話利用が多い方には特に役立つキーだろう。通話に役立つ機能は他にもある。ディスプレイを振動させて音を伝達する「スマート ソニック レシーバー」も搭載している。これは京セラ製端末では今やお馴染みの機能で、一般的なスマートフォンやケータイは通話用の小型スピーカーから音を出すのに対して、スマート ソニック レシーバー搭載機はスピーカーではなく、ディスプレイそのものを振動させて音を伝達させる。耳をディスプレイのどの位置に当ててもよい、というのも利点の一つ。
本体上面のスピーカーキーを押すことでハンズフリー通話に切り替えることもできる。
ハンズフリー通話時に役立つのが本体下部に設けられたデュアルスピーカーだ。スピーカーを2つ搭載することで音量を上げるというもので、周囲で大きな騒音がしている場所でも聞こえるよう100db以上の大音量での出力が可能だ。
TORQUEは電話機としての使い勝手や動作に関してもしっかりと作り込まれているのだ。
右側面にはmicroSDカード、au SIMカードスロット、カメラ用のシャッターキーがある。 シャッターキー長押しでカメラが起動する |
左側面にはボリュームキーと大きくて押しやすいギザギザの手触りのダイレクトキー |
上面には電源キーとキャップの付いたイヤフォン端子、そしてスピーカーキーがある |
下面にはキャップ付きのUSB端子 |
左下にはストラップホール |
さらに別売のワイヤレス充電台01に対応しており、USBの端子キャップを開けることなく充電台に置くだけで充電が可能だ。
ワイヤレス充電(Qi)に対応する |
アウトドアや様々な業務での利用そして落としても壊れにくいという点から、普段使うスマートフォンとしてこれほど頼もしいものないだろう。
押しやすい大型のハードキー。その下には大音量のデュアルスピーカー(モノラル)がある |
タフネスな腕時計G-SHOCKとの連携も便利だ |
TORQUEの紹介パネル |
発売は8月上旬予定、海のシーズンにギリギリ間に合うかも?!
(記事:mi2_303)
【情報元、参考リンク】
au/TORQUE製品情報