ソフトバンクは7日、2014年3月期の決算説明会を開催し、ソフトバンクグループの各事業の状況を明らかにした。その中でもスマートフォン、ケータイユーザーとして気になるのはソフトバンクモバイルの今後の事業展開だろう。
同社の代表取締役社長、孫正義氏はこの点についても言及した。
ソフトバンクモバイルはプラチナバンドと称される、900MHz帯の周波数帯を2012年に割り当てられ、その年の夏からは15MHz幅のうち5MHz幅を使って3Gサービスで利用し始めた。残る10MHz幅がLTEサービスに使われる予定で、孫氏は今夏、900MHz帯でのLTEサービスを提供開始する予定だと明らかにした。
この10MHz幅については、RFIDタグなどのICタグ、業務用の無線など既存のサービスに割り当てられていたこともあり、ソフトバンクモバイルが利用するには、既存サービスを提供している事業者が移行を済ませる必要があった。現在もその周波数帯を使用している業者のうち残り数社と交渉中ということだが、今夏にはその10MHz幅が空き、900MHz帯でのLTEサービスが提供できるようになる見込み。
ソフトバンクモバイルは900MHz帯を使ったLTEサービスが提供できるようになると、既存の2.1GHz帯に加えて、LTEの通信環境が向上することになる。
さらに、孫氏は今後、900MHz帯と2.1GHz帯を同時に使って通信するキャリアアグリゲーションの導入も見込まれていることを明らかにしている。キャリアアグリゲーションはau(KDDI)も今夏導入予定だ。
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