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富士通が屋内小型基地局「LS100 LTEフェムトセル」の機能を強化。複数の周波数帯へ対応、自動的に最適な周波数を選択する機能も搭載

富士通は7日、屋内小型基地局「FUJITSU Network BroadOne LS100シリーズ LTEフェムトセル」(以下、BroadOne LS100シリーズ)の機能を強化し、全世界のモバイル通信事業者向けに販売開始したと発表した。今回の機能強化により、複数の周波数帯へ対応した上、状況に応じて最適な周波数帯を自動的に選択するマルチモードに対応した。

BroadOne LS100シリーズ

通信環境を改善する方法の一つとして、個人宅、オフィスや店舗などにおいて送信電力の小さな小型基地局を設置することがあり、各通信事業者はそれらも進めている。しかし、現在導入されている小型基地局は1つの周波数を用いたものとなっており、今後は複数の周波数帯を活用し、よりよい環境を構築することが求められている。

富士通によれば、従来の小型基地局の設置では、利用者周囲のトラフィック量や電波強度の変動に合わせた小型基地局の周波数帯の選択をはじめ、電波強度の変更、状況確認など多くの作業が生じ、通信事業者には大きな負担となっていたという。また、通信事業者が新たな周波数帯を取得した場合、導入済みの小型基地局では新しい周波数帯に対応できないので、入れ替える必要も出てくる。

今回BroadOne LS100シリーズに加えられた機能強化では、これらの課題が解決される。

複数の周波数帯に対応するとともに、最適な周波数帯を自動的に選択してくれる。そのため、従来品で周波数帯ごとに行っていた小型基地局の設定は不要となり、通信事業者の管理業務が軽減される。もちろん、通信事業者が手動で周波数帯を設定することも可能だという。

利用する地域ごとに使える周波数帯が複数あったり、地域ごとに周波数帯が異なる場合でも対応できるので、大きな機能強化といえそうだ。

富士通はこのBroadOne LS100シリーズを2017年末までに累計100万台販売する目標を掲げている。

【情報元、参考リンク】
富士通/プレスリリース

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