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ドコモがEricsson、富士通、NECら世界の主要ベンダーと次世代通信5Gの実験で協力へ

NTTドコモ(以下、ドコモ)は8日、世界の主要ベンダーと第5世代の移動通信方式(以下、5G)に関する実験で協力することに合意したと発表した。協力するベンダーはAlcatel-Lucent、Ericsson、富士通、日本電気(NEC)、Nokia、Samsung。

各ベンダーとの協力実験について(※クリックして拡大)

日本、そして世界でも4G LTEは既に広く展開されつつあるが、2020年にサービス提供を開始することを目指し、次世代通信の5Gも開発が進められている。

5Gは、10Gbpsを超える通信速度、LTEの約1000倍に及ぶ大容量化、M2M通信の普及に伴う端末数の増加や多様なサービスへも対応できるよう研究が進められている。10Gbpsという速度、そしてLTEの1000倍にも及ぶ大容量化という点だけでもその魅力が分かる。

5Gのサービス提供に向けて、現在3Gや4G LTEで利用している周波数よりも高い周波数である6GHzを超えるような周波数を有効活用するための技術、単位面積あたりの容量を増大させる技術、様々なアプリケーションに適した無線伝送放送など、様々な技術を検証する必要がある。

ドコモは今年中にドコモR&Dセンターなどで屋内実験を開始する予定で、来年以降には屋外実験も行う計画だ。

ドコモは様々な実験において主要ベンダーと協力していくことになるが、各社との協力実験内容は主に下記の通りだ。

◆Alcatel-Lucent

5Gにおけるブロードバンド通信やM2M通信に適した新しい信号波形の候補について実験を行う予定。

◆Ericsson

高い周波数帯の利用を想定した新無線インタフェースのコンセプトについて実験を行う予定。周波数帯としては15GHz帯、周波数帯域幅として400MHz程度を想定。空間多重とビームフォーミングを併用するMassive MIMO技術により、ユーザ当たり5Gbpsの伝送速度を目指す。

◆富士通

5Gにおいて単位面積あたりの容量を増大させるため、超高密度に配置された光張出し基地局において、単一光張出し局からのデータ送信を前提に複数光張出し局間で協調無線リソーススケジューリングする技術について実験を行う予定。

◆NEC

5Gにおいて単位面積あたりの容量を増大させるため、スモールセル向け超多素子アンテナを使用し、時間領域において指向性を制御するビームフォーミング技術について実験を行う予定。周波数帯として5GHz帯、周波数帯域幅として100MHz程度を想定。

◆Nokia

5Gにおけるミリ波の有効利用を想定した超広帯域無線伝送の実験を行う予定。周波数帯としては70GHz帯(ミリ波)、周波数帯域幅として1GHz程度以上を想定。ミリ波のカバレッジを可能な限り拡張するため、シングルキャリアの信号波形(Null Cyclic Prefix Single Carrier)、及びMassive MIMO技術を活用する。

◆Samsung

5Gにおける高い周波数帯における安定した超広帯域伝送を実現するため、デジタルとアナログを組み合わせたハイブリッドビームフォーミングを基地局と移動局に適用し、移動局に搭載する多素子アンテナは実端末を考慮したサイズとして、移動局を追従するビーム制御技術の実験を行う予定。周波数帯として28GHz帯、周波数帯域幅として500MHz~1GHzを想定。

【情報元、参考リンク】
NTTドコモ/プレスリリース

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