Chromecastと利用イメージ
ChromecastはHDMI入力端子を搭載したテレビ、モニターディスプレイ等に接続して使う小型端末で、YouTube、Google Playムービー、NTTドコモの「dビデオ」、au(KDDI)の「ビデオパス」(6月上旬対応予定)などの動画配信サービスを利用することができる。他にも近日対応予定として、Red Bull TV、Plex、PostTV、Viki、RealPlayer Cloud、Avia、BeyondPod、MLB.TV Premiumがある。
ChromecastにはWi-Fi(無線LAN。IEEE802.11b/g/n)機能が搭載され、家庭内のWi-Fiネットワークに繋ぐことでインターネットへ接続し、それらのインターネット動画配信サービスを利用し、テレビに映し出せるようになっている。出力動画の最大解像度は1080pのフルHDなので、YouTubeのフルHD動画もそのまま楽しめる。
電源はUSB端子経由で取る形で、パッケージにはUSB-ACアダプターも同梱される。また、HDMI延長ケーブルも付属するので、テレビのHDMI入力端子の入口付近の設計が狭い、または若干凹凸があり差し込みにくいという場合でも問題ない。
ChromecastはHDMI端子に接続し、電源はUSBから取る。 |
こうした機器にはAppleの「Apple TV」やNTTドコモの「dstick」など各社から様々な製品がリリースされているが、Chromecastは標準価格が4,200円と手頃な点が大きな魅力である上、通信キャリアのサービスについても、NTTドコモとau、両方に対応するなど幅広いサポートも特徴となっている。
Chromecastの操作自体はスマートフォン、タブレット、PCから行う形で、Android 2.3以降、iOS 6.0以降、Windows 7以降、Mac OS 10.7以降、Chrome OSが対応している。一番便利なのはスマートフォンからの操作だろう。
ChromecastはMiracastアダプターではないので、スマートフォンやPC側でストリーミングした動画を家庭内Wi-Fi経由でテレビに表示するわけではなく、Chromcastが家庭内Wi-Fi経由で動画をストリーミング再生する。Miracastはワイヤレスで映像をミラーリングできる機能で、最近のAndroidスマートフォンはMiracastに対応しているため、Miracastアダプターをテレビに取り付ければ、手軽にテレビで動画配信サービスを視聴できる環境を構築できるが、今回のChromecastはそれとは違う。
といいつつも、PCのウェブブラウザChromeの表示をテレビにミラーリングすることも可能など、機能は多彩だ。そのため、実のところ、ニコニコ動画などウェブブラウザで視聴するタイプの動画配信サービスも視聴はできることになる。
なお、NTTドコモはChromecastのリリースに合わせて28日から7月31日までの間、新作1作品をレンタルできるクーポンをプレゼントする「Chromecast対応キャンペーン」を実施する。ただし、このクーポンは先着10万枚までとなってる。Chromecastの初回デバイス登録時にクーポンがプレゼントされる。
Chromecastでのdビデオの利用方法は下記の通り。
dビデオを利用しているスマートフォンと、テレビのHDMI端子に差しこんだChromecastを同じWi-Fiネットワークに接続し、初期設定を実施する。
初期設定実施後、スマートフォン等の対象機種の「dビデオ」アイコンを押下し、dビデオにアクセスする。
dビデオサイトの画面右上に表示される「キャストボタン」を押下し、dビデオとChromecastを接続状態とする。
コンテンツを選択し、「再生」を押下する。
一方、auのビデオパスは6月上旬からの対応予定となっている。
下に表示したのはAmazon.co.jpでの商品ページへのリンク。Amazon.co.jpでは28日9時に販売開始となる。
【情報元、参考リンク】
・Google Play/Chromecast
・NTTドコモ/dビデオ
・KDDI/プレスリリース