調査期間は4月22日から24日で、15歳から49歳のスマートフォンを所有している男女を対象に、計833人の有効回答数があった。男女比率はほぼ半々で、年齢構成は15歳から19歳が19.8%、20歳から29歳が26.8%、30歳から39歳が26.7%、40歳から49歳が26.8%、通信キャリアの構成はNTTドコモが40.5%、auが31.1%、ソフトバンクモバイルが27.2%、その他が1.1%だ。
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まずは普段スマートフォンで利用しているコミュニケーションツールだが、すでにキャリアメール(@docomo.ne.jpなどの各キャリア固有のアドレスを使ったケータイメール)よりも無料通話・チャットアプリの方が「よく使う」方の割合が多くなっている。
無料通話・チャットアプリをよく使う方は47.9%、たまに使うは19.0%、あまり使わないは8.6%で、約4人のうち3人が無料通話・チャットアプリを使っていることがわかる。一方、キャリアメールについても全く使わないと回答した方は6.7%に過ぎないため、今でも十分多く使われていることが分かる。
キャリアメールは友人が誰か一人でも使っていると完全に止めるわけにもいかないため、今後もしばらくの間は全く使わないと回答する方が一気に増えることはなさそうだ。
また、WEBメールを使う方も十分に多い。特にAndroidスマートフォンのユーザーはGoogleアカウントを取得するため、Gmailを利用する方が多くなるものと考えられるので、今後も徐々に増えていきそうだ。
次に気になる無料通話・チャットアプリの認知度だが、LINEは圧倒的で92.7%の方が存在を知っていることになる。長年インターネットでのコミュニケーションツールとして定番のポジションを築いていたSkypeも73.2%と高い。以下は一気に離され、Kakao Talkが49.7%、050plusが39.4%、commが34.5%、Facebookメッセンジャーが29.7%といった具合だ。
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AppleのFaceTime、Googleのハングアウトは意外と認知度が低く、それぞれ22.7%、18.8%にとどまる。
また、楽天が買収したViberは17.5%とまだまだ認知度が乏しい状況だ。そして、世界的には人気のWhatsAppも5.2%と低い。実際に日本市場ではLINEが一人勝ちしているような状況と言っていいだろう。
そして各アプリのチャット機能、通話機能の利用状況は下図の通りだ。LINEがダントツで、Skype、Facebookメッセンジャーがそれなりに利用者を抱えているものの、それ以外のサービスの利用者はほぼ横並びで僅かだと言っていい状況だろう。
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LINEのチャット機能である「トーク」では、スタンプを送りあうことができ、スタンプには有料のものもある。この有料スタンプを購入した経験のある方はどれくらいいるのか? 今回の調査では購入したことがないと回答した方が70.4%で、大多数の方が有料スタンプを購入していないことが分かる。
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逆に購入したことがある方で最も割合が大きいのは2〜3個という方だ。4〜5個も6.9%いる。筆者も有料スタンプを購入した経験があるが、LINEの有料スタンプは意外とラインナップが多いわけではないので、2〜3個という方が最も多いのは妥当だと感じる。今後一般クリエイターが制作したスタンプが登場し始めたタイミングで、有料スタンプを購入する方が増えてくるかもしれない。
また、LINEのトーク機能に代表されるように、各無料チャットアプリには自分が送ったメッセージを相手が見たときに「既読」マークがつくようになっている。既読マークが付いているのに相手からの返信がないことを気にする方はどれくらいの割合いるのか? この「既読スルー」を気になると回答した方は12.2%で、やや気になるは32.1%、あまり気にならないは28.7%、気にならないは20.5%、どちらでもないは6.5%となっている。
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どちらでもない方を無関心、気にならないに混ぜてしまうと、半数以上の方がそれほど気にしていないことになるが、多少なりとも気になっている方も12.2%+32.1%=44.3%と半数近くいるのは確かだ。
「既読」機能は便利な一方で気にしすぎるという問題もあるため判断が難しい機能であることは間違いないだろう。
(出典:MMD研究所)
【情報元、参考リンク】
MMD研究所/プレスリリース