無線LANビジネス推進連絡会は27日、大規模災害時における各事業者の公衆無線LANサービスの無料開放についての取り組みを発表した。
大規模災害時における公衆無線LANサービスの無料開放については、大きな決定事項として、災害時用の統一SSID「00000JAPAN」(ファイブゼロジャパン)が発表された。このSSIDへアクセスすれば、無料で公衆無線LANを利用することができる。
通常、スマートフォンやPC等で現在地において接続可能なWi-Fi(無線LAN)のアクセスポイントをリスト表示する際、文字コード順に並ぶため、例えば「Z」で始まるSSIDなどであれば下の方に表示されてしまい、探しにくい。一方、「0」で始まるSSIDならば上の方に表示されるはずであり、さらに「0」を5つ並べたSSIDであれば最上位に表示される。
そして、「00000」に続く文字列には国内外のユーザーに理解されやすいものとして「JAPAN」が選ばれ、結果「00000JAPAN」という統一SSIDに決まった。
このSSIDならば最上位に表示され、かつ分かりやすい。
大規模災害時に各公衆無線LANサービスが無料開放されるまでの時間の目安は72時間とされる。というのも、災害発生後、72時間を境に、建物の下敷きになるなどで重傷を負った人の生存率が大幅に低下するため、人命救助と被災者の救護活動を行う災害初動対応時期は災害の発生後72時間が目安とされるためだ。
ユーザー側としては、災害時には「00000JAPAN」というSSIDは無料で利用できる公衆無線LANサービスだと覚えておけばよく、できれば、防災の日などの訓練時に試験提供される際に一度スマートフォンやノートパソコンなどで接続しておく方がよい。その際、接続設定を記録しておけば、以降は自動的に接続できるので、特に手順等を覚える必要もなくなる。
また、スマートフォンユーザーの場合、手動でSSIDからの接続方法が分からない方もいると思われるため、統一SSIDに自動接続できるアプリも開発・提供される予定だ。
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